日時:2018年11月24日(土)10:00~12:00
場所:(新橋)港区生涯学習センター303室
レポーター:五十嵐起世子さん
テーマ:戦後日米ハーフとして生まれたアメリカ軍人の母探しの旅

レポーター

概要:
第二次世界大戦後、在日米軍人と日本人女性の間に出生した男児が別の在日米軍人夫妻の養子としてアメリカで育てられ、幸せに生育して米軍で高位に出世した男性の物語です。実の父は女性の妊娠を知らず帰米命令が出ます。一方養父母は帰米時に生母へ赤子の写真と名前を「ブルース」と命名したことを伝えます。生母は白人との混血児の将来を案じて米人夫妻の養子に出すことを決意したのですが実子のことをひと時も忘れられず、その後独身を通し飲食店を営み店の名前を「ブルース」と付けます。男児は自身の外見から自分は養子だろうと思うのですがそれを気にかけることもなく成人し、また養父母も生母に会いに行くように勧めるものの本人はその気にならず幸せな家庭を持ち軍で出世して行きます。やがて養父母も他界します。
ある日出勤途上で心臓疾患で倒れこれで人生終わりかと思ったとき生母に会いたいと想いに駆られ生母探しの旅が始まります。幾多の困難の末、生母に会うことができやがて生母も他界します。次に母が残した生父のローマ字綴りの名前を頼りに生父探しが始まります。自身のDNA鑑定をもとに捜索しますが困難を極め、兄がいたことを突き止めます。そして父はすでに他界しています。兄の母は兄のお産で死亡し、その後日本へ派遣され生母と恋に落ち、自分を身ごもったことを知らず帰米命令が出て生母を愛し続けて独身を貫きます。兄も異母兄弟の存在を歓喜して受け入れます。これは小説ではなく実話です。
輪読後、レポーターよりDNA、染色体、遺伝子の科学的解説文が配布され、これらに詳しい人たちが黒板を使い解説したり活発な議論が飛び交いました。

参加者集合写真