日時:2019年6月22日(土)10:00~11:30 (その後CHAMP全体例会に合流)
場所:CHAMP本部セミナールーム
レポーター:新井将史さん
テーマ:Pan-European Picnic
出席:12名(男6、女6)事前欠席連絡10名

レポーター

概要
1989年、ベルリンの壁崩壊への足掛かりとなる動きが起こった。数百人の東独の人々が西独への脱出を目指して、同じ共産圏のチェコ経由でハンガリーに入り、オーストリーとの国境に張り巡らされた有刺鉄線の壁を突破してオーストリーから西独に入ろうとした。三方がオーストリーに囲まれたハンガリーから突き出た場所であるショプロン(Sopron)が選ばれ、ここでピクニック(野外のバーベキューのようなアトラクション)の開催が画策された。ここにオーストリーとハンガリーの外務大臣がそろって鉄線切断鋏をもって有刺鉄線を切断し東西を隔てたフェンスに穴をあけた。東独人の群れはピクニックには目もくれずオーストリーに脱出した。共産陣営のハンガリーにはソ連の兵士が駐留していたがハンガリー首相(ネーメト)はソ連でペレストロイカ推進中のゴルバチョフ書記長と会い一連の動きの暗黙の了解を取り付けた。その後10,000人以上の東独人が合法的手段でオーストリー経由で西独に脱出した。やがてベルリンの壁崩壊に象徴される共産圏の終焉とソ連からロシアへの変遷につながった。
今回のテーマは事前に多くのメンバーが欠席者も含めて関連の資料や写真、ウェブサイト、ショプロン訪問記等を配信しあって、開催日前から盛り上がったのが特筆されます。

例会風景ー1

例会風景-2

例会風景ー3