第20回東京探訪の会を11月7日(木)に開催しました

秋もようやく深まった11月7日(木)、20回目を迎えた東京探訪の会を開催しました。今回の目的地は「東京都庭園美術館」、「白金自然教育園」、「港区歴史資料館」などです。
午後2時、18名がJR目黒駅中央改札口に集合、徒歩で庭園美術館へ向いました。この美術館は1934年朝香宮邸として建築され、空襲を免れて戦後は一時、西武グループの手に渡り、その後東京都が買い取って美術館としたものです。建設当時、フランスで盛んだったアールデコスタイルの建物は保存状態も良く、往時の雅やかな皇族の暮らしを今に伝えています。当日は”アジアのイメージ”というテーマで日本美術に与えたアジア各地の影響を表す展示が行われていました。建物の佇まいと展示を楽しんだ後は手入れの行届いた日本庭園を散策しコースの前半が終了しました。
後半はA,B二つのグループに分れて別々の場所を探訪しました。Aグループは美術館に隣接する「白金自然教育園」を訪れ、20㎡の広大な公園を散策しました。古くは白金長者と呼ばれるこの地域の豪族が、その後は大名が住まいとしていた土地ですが、都心あってよくこれだけの自然が残されたものと感心させられる貴重な樹木、草花、動物が生息しています。秋の日を浴びながら心ゆくまで散策を楽しみました。
一方Bグループは、美術館から徒歩約10分の「港区歴史資料館」を訪れました。この建物は1938年に竣工し、2002年まで「公衆衛生院」(公衆衛生を司る行政機関、戦後の名称は国立保健医療科学院)として使われました。2009年、港区が買受け改修工事を行って最近公開したものです。重厚な風格ある建物に感銘を受けながら、現在の港区の地域が江戸時代にはどんな町であったのか、そこに住む人々の暮らしはどのようなものだったのかを、発掘された品々、古文書などで判り易く展示されているのを、学芸員の解説で学びました。時間の関係で明治以後の近代の展示が見られず残念でしたが、これは次の機会に。
探訪を終えるとはや秋の日はとっぷりと暮れて、街のあかりが灯る中、目黒駅にほど近い「たつみ屋」(居酒屋)に全員が集合。冷えたビールで散策で乾いた喉を潤し、約2時間に亘る歓談を楽しみました。

庭園美術館前前にて全員集合

 

港区歴史資料館でBグループ