日 時:  2019年12月28日(土)10:00~12:00
場 所:  新橋 港区生涯学習センター204室
レポーター:高橋嗣雄
テーマ:  地球気候変動
出 席:  9名(男:8、女1)他1名出席予定が都合で欠席

レポーター(正面)

「地球温暖のよくある質問」の英文記事を輪読しDiscussionを展開しました。1.地球温暖化とは何か:海水面の上昇、森林火災の増加、極端な気象現象、熱波、旱魃等課題の列挙。2.地球温暖化の原因:結論的には人間の活動より発生する二酸化炭素の増加である。3.温暖化を防止するには:再生エネルギー利用、化石燃料利用の削減、車両の燃料効率向上、二酸化炭素排出限度の許容値設定、クリーンエネルギー技術開発投資の拡大、熱帯雨林の保存、国家・地域を挙げての対策の実施。4.人間の活動が主原因といえる理由:急増する二酸化炭素が化石燃料の燃焼からであることが科学的に証明できる。5.多くの温暖化要因がある中でなぜ二酸化炭素が問題とされるのか:メタンガスは二酸化炭素より温暖化効果は強いが存在量が3桁少なくその他のガスと比較しても二酸化炭素の容量が圧倒的に多く最大の問題物質である。6.大気汚染物質は温暖化に影響ないか:塵埃、火山噴火、ばい煙等の汚染物質も温室効果はあるが、太陽光を反射して地球に届く量を減らす逆の効果もあり、また空中浮遊時間も短いので温暖化効果は大きくない。7.太陽の影響:黒点の変化や公転軌道の楕円による地球との距離の変化はあるが影響は人為的要因に比べはるかに小さい。8.オゾンホールは温暖化に影響ないか:紫外線による人体への悪影響はあるが温暖化には影響は少ない。9.対策はどうなっているか:IPCC(気候変動に関する政府間パネル)に殆どの国が参加し専門科学者が集まって対策を研究し各国に実施を促している。
この他に事前に配布された「温暖化の原因と影響」(5ページの解説英文)と2019年12月にスペイン・マドリードで開催されたCOP25のJapan Timesの記事がありましたが時間の関係で輪読は省略しました。内容的に科学技術の知識を要する部分もかなりありましたが積極的な議論ができました。

例会風景