日    時:2022年6月25日(土)10:00~12:00
場    所:各自宅
方    式:ZOOM
ZOOM HOST:宮尾 賢さん
レポーター   :西村英子さん
テ  ー  マ     :食品ロス・子供食堂
資       料
1.UNEP Food Waste Index Report 2021(国連環境計画食品廃棄指標2021年報告)
2.Why Are Children’s Cafeterias Needed Now?(子供食堂が今なぜ必要か)
出   席   者   :11名(男:6名、女5名)
概       要

レポーター

前半部分は国連のまだ食べられるにもかかわらず廃棄されている食品の量に関する報告の輪読で、レポーターの解説が主でしたが、残念ながら原因不明の雑音がひどく良く聞き取れませんでした。食物廃棄のデータの確度が国によりばらつきがあり、SDGs12.3で目標設定に当たり、第1にデータ確度を高めるためデータの収集、分析、期間調整の方法を定め世界規模で食物廃棄量の計算が国別に出来るようにすることと、第2に2030年までに国別に削減目標を定め達成状況を数字で証拠として示せるようにするということでした。
これを受けて日本では令和元年度食糧需給表(確定値)では、食品ロス量=約570万トン(事業系約309万トン、家庭系約261万トン)で国民一人当たり1日約124g、年間約45kgで毎日ご飯1杯分を廃棄していることになるそうです。日本はSDGsで2030年までにこの廃棄量を半分に削減することをターゲットにしています。
後半は音声が安定し雑音が無くなりましたので聞きやすくなりました。第2の資料を輪読しました。こちらは湯浅 誠氏のインタビュー記事で、湯浅氏は長年日本の貧困やホームレス問題に向き合い、政府の貧困問題対策政策立案アドバイザーを務め、最近ではNPO法人子供食堂サポートセンター「むすびえ」のCEOで全国に3,700か所の子供食堂をサポートしていて、年に1,400か所も増える急拡大をしています。このコンセプトは、普通の家の子供も貧しい家の子供も同じように扱い、貧しい子供が差別を感じることが無いようにすることで、料金面で無料、安価、通常の調整をしているそうです。ところが、新型コロナウィルスで状況が一変し、弁当配達方式にしたり色々方策を検討しているものの、従来通りの再開の目途が立っていないところが約半数に上るそうです。輪読後約20分の時間がありましたので自由討論で米作の補助に偏重した日本の農業政策の問題指摘や、賞味・消費期限がもたらす食品廃棄関連の発言が多く出されました。

参加者全員
ミリアムさんは音声のみ