日            時:2022年9月24日(土) 10:00~12:00
場            所:各自宅
方            式:ZOOM
ZOOM HOST:宮尾 賢さん
レポーター    :五十嵐起世子さん
テ   ー   マ    :翻訳ソフトについて
資             料:
①+Pros and Cons of Using AI for Translation(翻訳にAI利用の良し悪し)
②William Mamane (AIと機械翻訳の進歩で翻訳者はいらなくなるか)
③シェイクスピアの1節を4種類の翻訳ソフトで翻訳した比較(和文)
④7点の英文和訳と3点の和文英訳を代表的2種類の翻訳ソフトが翻訳したものに対し我々メンバーならどう訳すか)
参   加   者    :13名(男:7名、女:6名)
概             要:

レポーター

輪読は時間の関係で資料①、②、④を行い、③はシェイクスピアの1節”Shall I compare thee to a summer’s day? Thou art more lovely and more temperate.” を4つのソフト:「Google Translate」「Microsoft Translator」「DeepL」「みんなの自動翻訳@KI」がそれぞれ翻訳したものを日本語で解説したもので各自で読んでいただく参考資料としました。
資料①については、1.AIは処理スピードが断然に速い、2.AIは原文の根底なある意味合いは読み取れない、3.AIは疲れることがない、4.使い方が簡単である、5.AIは人間のチェックを受けないと完全ではない、ということが論ぜられていますが、各項目ごとに参加者の発言が相次ぎ時間が気になる熱のこもった議論が展開されました。ただし日本語での発言も多少ありました。
資料②については翻訳技術の専門家であるWilliam Mamaneが執筆したもので人間の翻訳家と翻訳機械の進歩について簡潔に述べているもので、機械翻訳の始まりは1950年代に遡りアメリカとロシアの冷戦時代で双方の諜報活動が盛んで膨大な相手情報を瞬時に翻訳して把握すべく自動翻訳機の研究開発にこの両国が乗り出しました。当時日本も自動翻訳機の開発に着手した数少ない国の一つだそうです。AI技術の急速な開発と結びついて翻訳機の技術も格段に進歩したものの人間の翻訳家に取って代われるのはまだずっと先のことだと筆者はみています。即ち自動翻訳機の技術進歩率は年率で3%~7%位とみており、完璧な翻訳には各言語の文化的背景や話者の顔色の判断や国際間の条約や法律のように絶対的正確性を求められる翻訳にはまだ遠く及ばない状況であるようです。ただし膨大な量とスピードの利点を生かすべく人間の介入を上手に行うことが必要のようです。
輪読の最後は資料4のGoogleとDeepLの翻訳と輪読者に自身の翻訳を披露してもらいました。この英文和訳7点と和文英訳3点はレポーター自身が多くの資料からまとめて編集したものです。輪読者自身の翻訳も含め1点ずつどの翻訳が一番良いか参加者が思い思いに出していました。今回は総じて発言が多く2時間が短く感じました。

参加者全員