山本代表メッセージ

Dear CHAMP Members and Members to be:

皆様お元気でお過ごしでしょうか? 「想定外・過去に経験のない」ことばかりが起きてしまった2020年の前半が過ぎました。3月~5月は新型コロナウィルスとの苦闘に明け暮れた3カ月でしたし、その終わりの見えない闘いは今も続いています。
緊急事態宣言が全国に拡大されたのが4月16日(木)、解除が5月25日(月)、実に5週間と3日間、国民は懸命に外出を自粛、在宅勤務をする傍ら、飲食・旅行・サービス業の多くの方々や企業が休業して頑張りました。それから1ヶ月半過ぎた7月半ば、新型コロナは更にしたたかな感染拡大を見せています。
しかしながら、日本ではいつまで経っても科学的なデータに基づいた具体的な感染拡大防止と対策案が出てこないのはどうしてでしょうか? 専門家達は何ヶ月もの間、現状把握が出来なくては効果的な対策が立てられないと訴えていますが、未だにPCR検査も限定されていますから日本国内での実際の感染度合が不透明のままです。

危機管理の不備と認識不足:
地震や水害などの自然災害には常時さらされている日本ですが、コロナとの闘いを通して明白になったことはウィルスなどの細菌対策には殆ど無防備であったことです。ほぼゼロに近かった検査体制や病院等の受け入れ態勢の不足がその例です。更に、明確な防備対策と指示を出せないリーダーシップの欠落も挙げられるでしょう。
新型コロナウィルスとの闘いは日本の脆弱点を明らかにしたと同時に、文化習慣的な強さも自覚させてくれました。「脆弱さ」は多くの日本人が自信をもっていたIT技術とデジタル体制の遅れです。その弱さは在宅勤務を遂行しようとした企業やオンライン授業を推進する教育環境で明白になりました。容量不足というような基本的不備もさることながら、パソコンの無い家庭など貧富の格差にも起因した現象でした。かたや「強さ」は、全般的にきれい好きな国民性や住戸内では靴を脱ぐ文化とか習慣的なマスクの着用にもあったようです。

経済不況と未来への見直し:
今後、世界的な経済大不況が各国を見舞うと予測されます。日本では2021年度の新卒採用は激減し、若者の失業者は急増します。第二次世界大戦後の75年間、バブル崩壊後もなんとか繁栄してきた日本も根本から安全・平和・存続を見直すことが必須となっています。
私は2020年を≪コロナ戦争≫元年と名付け、まさに国民全員への「Wake-UP Call警鐘」であると認識しています。ウィルスとの闘いだけでなく、自国第一主義が横行する世界情勢の中で、生きること、存続には人類は何をしなければならないか、が問いかけられています。
未来存続への明確なビジョンを持つリーダーを選ぶことが、私達世代の責任だと信じます。

最近一つとても印象に残ったスローガンがあります。それは意外なサイトで目にしました。
飯能の聖望学園(プロテスタント系キリスト教)のホームページにあるStand By Myselfというフレーズです。人を励ます時にはよく、I stand by you貴方のそばに居て応援するよ、と言いますが、ここではStand By Myself 自分で立つ、と敢えて中学・高校の入学志望者に訴えているのです。でもこの主旨はよく判る気がしませんか?

7月11日土曜日に今年初めてのチャンプ例会を湘南台本部で開催しました。東京都で感染拡大が続く最中での例会でしたが、遠路からの会員も含めて22名の参加でした。チャンプハウス12階の広いラウンジで間隔をおいてゆったりと着席して、会員吉兼裕貴さんの興味深い「キャシュレス社会の現実性と見通し」を聞きました。久しぶりの交流の機会で、活動会幹事さんからの報告も聞き楽しいひと時を過ごしました。コロナとの闘いは長丁場ですが、私達は果敢に辛抱強く慈愛をもって存続して参りましょう。次回例会は10月24日(土)を予定していますが、後日確認致します。関西チャンプ例会もメールにてお知らせします。

Stay well and best wishes,

CHAMP代表 山本儀子 Noriko Yamamoto

第78回チャンプ例会報告7月11日(土)13時~15時

昨年12月の総会・忘年会の後は新型コロナのため4月の例会が中止となり、今回は久々の開催となりました。まだ感染が終息していない状況なので運営委員にも迷いはありましたが、できるだけの対策を取るということで開催に踏み切りました。湘南台のチャンプハウスラウンジに22名が集まり、通常の半分ほどの参加でしたが、ラウンジでのソーシャルディスタンスを確保するには適当な人数となりました。多賀さんが東京に戻ってきたとのことで久々の参加、また代表の知人で編集出版を業としている三島俊介氏がゲスト参加しました。山本代表の「アメリカよもやま話」の後、ゲストスピーカーの吉兼裕貴氏の講演があり、部会報告などの後散会となりました。全員マスク姿の参加でしたが久しぶりに顔を見て話ができたことはうれしいことでした。山本代表は会場の設営や準備で大変だったと思いますが、ご苦労様でした。

アメリカよもやま話

山本儀子

1.新型コロナウィルス感染拡大 :
アメリカの7/10付けでの死者は13.6万人(世界全体の約22%)、感染者数329万人(同約25%)となっているが、アメリカの人口は世界人口の4.2%に過ぎないのでいかにアメリカの感染状況がひどいかがわかる。6/23にはEUがアメリカからの旅行者を拒否する案を発表している。

2.人種差別 :
5/25のミネソタ州ミネアポリスでの黒人George Floyd拘束時の死亡事件が引き金になって、全米規模のBlack Lives Matter抗議デモが激しくなっている。米国の人種差別の根が依然として深いということを示す事例である。これによって警察機構の改革などが提案されているがこれまでの歴史から見るとあまり期待できない。しかし少しでも進歩してほしいと思っている。

3.経済市況 :
新型コロナの感染率が高いこともあってアメリカの失業率が高くなっている。4月は14.7%、5月は13.3%、6月は11.1%となっていて経済情勢が悪化してトランプ政権の基盤が揺れている。今後の状況変化に注目したい。

4.外交  :
アメリカ・ファースト=自国第一思想が世界風潮になってしまった感がある。中国も同様なので米中の関係が悪化の一途をたどっていることが心配される。中国は世界中で影響力を強めているがアメリカの都市部でも中国マネーに抑えられているところが増えている。GDPにおいても中国が近いうちに世界一になるのは時間の問題であろう。香港政策を見ても分かるように強圧的で覇権主義の中国の力が増大することは日本にとっても大きな不安材料である。

5.大統領選 :
最近の支持率世論調査でバイデン氏がトランプ氏を10%弱引き離してリードしていることが報道された。しかしこれでバイデン氏有利になったとはまだいえないだろう。トランプ氏を支持する40%の層は非常に強固な層で揺るがないが、バイデン氏を支持する50%の層の半分くらいは今後情勢によって流動する恐れのある層だからである。勝負を分けるのは今後3回行われるPresidential Debate(大統領候補者同士の討論会)で優位に立てるかどうかにかかっていると思う。バイデン氏は、物忘れあり、失言あり、なのでちょっと不安がある。バイデン氏の副大統領候補として4人の名が挙げられているが、すべて黒人の女性である。マイノリティ層を引き付けるためであるが副大統領候補のDebateもあり、これが吉と出るか凶とでるか微妙なように思われる。
副大統領候補で有力なのは、前カリフォルニア司法長官Kamala Harris 55歳、前国家安全保障アドバイザーSusan Rice 55歳、の二人で共に非常に優秀な女性である。(Michelle Obama 前大統領夫人は候補にならないのか?という質問に対して)彼女も候補にならないわけではないが人気はあっても他の候補に比べて政治的手腕という面で評価がどうか、ということがあると思う。(文責:中林)

キャッシュレス社会の現実性と見通し ~仮想通貨やブロックチェーンの信憑性

吉兼裕貴(ケネディクス不動産投資顧問株式会社 ヘルスケア担当部長)

1.通貨の概観  :
通貨とは、中世では「金貨・銀貨・銅貨」を使用し通貨そのもの価値があったが、その後「金」の価値で裏打ちされた紙幣や硬貨が使われた(金本位制)。さらに近年は金本位ではなく政府の信用によって価値の規定された紙幣・硬貨が使用されている。そして現在は「電子マネー」や「仮想通貨(暗号資産)」が登場するようになった。

2.現物通貨・電子マネー・仮想通貨の区別  :

通貨は大きくこの3つに分けられる。現物通貨とは紙幣や硬貨といった現金のこと、電子マネーとは銀行等の自分の口座の預金を利用してカード等で電子的に決済できるようにしたもので、プリペイド方式(スイカ等)、ポストペイ方式(クレジットカード等)がある。

3.電子マネーは普及するか?  :

電子マネーの長所は①安全性(ニセ札の恐れがない)②清潔、③現金を持つ必要がない、④おつりがいらない、⑤支出額の把握が容易(記録が残る)、⑥不正が難しい(記録が残るので徴税しやすい)、などがあげられる。中国ではほとんどの人がカードを使用するがその理由はニセ札が多く現金に信用が無いため、お年寄りもカードを使わざるを得ないのが現状。日本でも電子マネーは増えてゆくと思われるが現物通貨にも信用があるのでそれが無くなることはないだろう。電子マネーの問題点は、①スマホ等が電池切れになると支払ができない、②停電になると決済できない、③店側の機器のトラブルで決済できない、④カードの紛失やスキミングなどによる被害、などがあり現金でカバーしなければならない場面が生じる。

4.暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーン  :
ビットコインなどをこれまで仮想通貨と呼んでいたが正式には暗号資産と呼ぶことになった。暗号資産とは①どこの国の通貨とも無関係で国や組織の管理を受けない(発行者はいるが管理者不在)、②インターネット上で世界中の人と簡単に取引が可能というメリットを持つ、③価値は変動し、買いたい人が多ければ値上がりし、少なければ値下がりする。支払決済にも利用できるが最近では値上がりを期待した投機的な資産として扱われることが殆どとなってきた。④資産の信頼性の担保と不正を防ぐためにブロックチェーンという仕組みによって取引記録を全員に公開し認証された記録を保存するようにしている。⑤暗号資産は誰でも自国の通貨で時価購入することができ、また売りたい場合は時価で売れる。値上がりしていれば利益が出るし、反対なら損をする。株のように理由があって上下するのではなく需要と供給の関係だけなので変動の先行きは誰にも予想不可である。利益を狙うのは宝くじを買うのに似ている。安全性についてもまだ疑問が残る。

5.暗号通信は安全か? :
電子マネーや暗号資産の取引には安全のために暗号通信が使われる。その方法には(1)共通暗号方式や(2)公開鍵暗号方式(3)SSL方式などがある。(1)では共通鍵をハッキングされると情報を盗まれる恐れがある。(2)(3)では公開鍵と秘密鍵の両方を使用するので安全と言われているが、実は80年代の論文で、この方式ではハッカーが間に入り通信者双方の「なりすまし」をすることによって情報を盗めるとわかっており、安全とは言えない。

6.正しい情報は何か(余談) :
新聞やTVの情報はあてにならないものが多い。ジャーナリストなどが独自に発信している情報に真実が多いので参考にしてほしい。例えば、住専問題の税金投入6850億円は銀行救済と当時報じられたが後に宮沢財務大臣が「銀行にはびた一文出していない」と認めているし、また「新型コロナは普通の風邪の一種にすぎない」という発言はバッシングを受けているが、識者の見解をよく調べてみると正しい可能性が高い、などがある。etc.

会員消息「自粛生活よもやま話」

オンライン授業奮闘記:五十嵐起世子

巣ごもり生活が始まって間もない3月頃から、6時25分のテレビ体操後近くの渋川沿いを20分ほど歩くことを日課にしています。桜がつぼみをつけやがて満開となり葉桜になり、今は紫陽花が早朝の爽やかな空気の中で美しく咲いています。変わらないのは水に浮かぶカモたちだけ。

ご縁があって3年前から私立の中高一貫校のフリースクールで英語のクラスをいくつか受け持っています。小中でいじめにあった子、アスペルガー症候群でうまく友達付き合いができない子、帰国子女で日本の学校に馴染めない子、吃音の子など様々な問題を抱えた生徒たちがカウンセラーやチューターから手厚いケアーを受けながら学んでいる学校です。

卒業式は大幅に縮小して行うことができたのですが、毎年お手伝いしているハワイの小学校との交流会は中止、入学式始業式もできないまま4月に入りました。やがて職員会議や教科の打ち合わせはZoomで行われ、「これから新しいアプリGoogle Classroomを使って自宅からオンライン授業を行ってもらいますのでZoomによる研修会に参加してください」と言う連絡がありました。

ガイダンス用の動画を見てもよくわからず、同じ敷地に住みリモートワーク中の息子に助けを求めました。「会社だったらこういうアプリを使えない人は即レイオフですよ」と言われ、内心レイオフにしてほしいと思いながら、クラスルームをセットし、シラバスと授業プリントをPDFにアップロードして作成、課題の投稿とフィードバックの載せ方を一挙に教えてもらいました。速度が速すぎてついていけず「順番を箇条書きにするからちょっと待って!」と言いながら必死でした。
今はだいぶ慣れてMeetをクリックして次々に14~16人の顔が画面に揃うと思わずホッとし、”Hello, everyone!” と声も弾みます。「分散登校となるが当分はオンラインが基本」となった今、コロナ禍による変化に巻き込まれその余波を身をもって体験しているこの頃です。

自粛生活も楽し:木村勝規

境川に沿って海岸まで3㎞の道

今春は予期せぬコロナ禍で、蟄居生活を余儀なくされましたが、6月以降は、徐々に元の生活に戻っています。確かに各種会合や旅行、山の会、ウォーキング会、病院などの予定は、中止や延期となり、時間が出来たことは確かです。仕事を持つ現役組は、今でも大変だとは思いますが。

3~5月、3か月間での変化といえば、近くのスポーツジムの休館で、1日2回の散歩と、自宅での筋トレ・柔軟体操が日課になったこと、そして読書量が増えたことでしょうか。

散歩も、リュックを背負い、午前中は総菜購入のためマーケットへ、午後は、東西南北各方面へ日替わりで約1万歩です。そのため、これまで行ったことがない浦安市内の路地裏まで知ることが出来ています。コースの中では、とくに海岸方面(写真1参照)と神社巡りがお気に入りです。

明海の丘公園の花壇

海岸方面の場合、時々、途中の娘宅に寄り道をします。休校中の2人の孫たちに会うためです。
また、公園にある美しい花壇を愛でるのも楽しみの一つです。(写真2参照)

時間があるので、新聞は隅々まで読み、テレビやインターネットでのニュースもよく見ます。最近は腹立たしいことが多く、トランプ大統領や安倍首相が映ると、眼をそらしてしまいますが、一方、グレートトラバースや山の番組は、十分見れて楽しんでいます。

人類の歴史を繙くと、どれほど多くの疫病を克服して生き抜いてきたかが解り、人間の生命力には驚かされます。時間はかかるでしょうが、いずれ必ずコロナ禍も克服できるでしょう。
6月からはスポーツジムが再開され、マスク着用でのエクササイズは少々キツイですが、それよりも、ジムの会員が3割は減っているようで、存続が懸念されます。
そろそろCHAMP例会や、各活動会も復活されつつありますが、再度の“緊急事態宣言”は無しであってほしいものです。第2波、第3波を警戒しつつ。

彷徨いの時を抜け、掛け替え無い時を得た2020:島田幸子

3月26日「思いっきり楽しんできてね!」と、息子の小学校卒業遠足を見送った。遠足が終わったら、いよいよ卒業式に向けてのカウントダウン、私もしっかりと見届けようと誓った朝だった。が、夕方、息子に掛けなければならなかった言葉は「明日がランドセルを背負って登校出来る最後の日になったんだ。」であった。勿論その前後には様々な言葉も伝えたが、恐らく息子にも私にも残ったのは、その一文だけであったかと思う。その一週間前の保護者会では、卒業式を円滑に進める為の毎年恒例の注意の話のみだった所から、一気に卒業式は?そこまでの貴重な子供達の交流は?中学校体験会は?そして入学式は…と、親子共々渦中を彷徨っている様であった。3月末には小学校3年生の息子の競技ダンス引退試合も、目前にして中止が決まり、精一杯を尽くして来たと自負している息子が涙を堪えている姿にも、胸が裂かれる思いであった。

3月、4月は卒業式・入学式など、自力では何とも出来ない事に不安を感じていたのかもしれない。入学式・始業式以降は、大きくなった息子達とこんなにも長く一緒に居られる時間を大切にしたいと思った。子供達と感染症に罹患し、発症から命を落とした後まで親子が一緒に過ごす事が叶わなかった記事を目にして、今ある健康と、それを守ってくれている人々に感謝をして過ごそうと安全意識も高まった。そこからは、屋内用自転車をベランダに出したり、将棋やトランプ、時には料理も一緒に楽しんだ。

5月には、大量の予習の宿題が出た。中学生になった息子は「技術、教科書見ても分からない!授業って本当に大切だったんだね。」と。その一言は、休校であった2ヶ月分の勉強に値する程の学びだとも思った。人生の中で、困難に出会った時、子供が安心して踏ん張り、光に向かって行ける様、大人がしっかりと支えられる社会である為に、私自身も邁進したい。

私のコロナによる自粛生活:高橋嗣雄

2020年2月中旬頃から新型コロナウィルスにより予定していた各種活動の中止が出始めて、3月に入ったらほぼ全ての活動が中止となり、自動的に自粛生活に入ってしまいました。8年前に家内に先立たれて以来独居が続いていますので、すんなりと自粛生活に入れたと思います。それまでは月に3~4日以外は何らかの行事が入っていて出かけていましたので、それが生活必需品の買い出し以外在宅となりましたのでその意味では様変わりしました。体を動かす行事は週3回のスポーツ吹き矢と月2回の健康体操がありましたがそれもなくなり、明らかな運動不足となるため、幸い近くに都立公園と中川土手の遊歩道がありますのでウオーキングだけはやって居ます。緑豊かな中でたまに人を見かけるようなところですので三蜜の心配がありません。

暇は十分ありますので何かまとまったことでもやらなければとは思うのですが、根が怠慢な性分ですので、一日があっという間に過ぎて、やらなければと思っていることもなかなかできず、怠け癖がすっかり定着してしまった今日この頃です。

話は急に飛びますが昨年の台風19号の時私の町会は避難所を開設し私も運営委員の一員として対応しましたが、今年と来年の2年間私の町会が責任当番となりますので、このCOVID-19の中でSocial Distanceを保ちながら避難所を開設する羽目になったらどうしようと思案しています。地球温暖化の影響で数十年に一度の大水害が毎年発生し、大規模地震も何時発生してもおかしくない状況下で基本計画だけでもまとめておこうと奮闘しています。

今回のコロナ騒ぎで「英語を共に学ぶ会」も連続休会ですが、皆さんコロナウィルスに関する論文や記事をメールで配信して下さり、それに対する意見やコメントを返信しあって、ミーティングこそ休会ですがメールでの討論会が続いているような状態で誇らしく思っています。コロナで「自粛」はしても「萎縮」はしないよう健康第一で頑張りましょう。

私の過ごした緊急事態前後の生活:手島達夫

私の趣味は社交ダンスと木彫りです。昨年健康診断で前立腺癌を発見。転移は見られず放射線治療を選び、2月12日の社交ダンスに参加した翌日の13日から放射線療法を開始しました。朝9時に病院に入り治療を終えると9時40分で、すぐ帰宅以後月曜日から金曜日まで毎日通院し、4月7日の緊急事態宣言の翌日の8日に治療終了。発見時のPSA値6.09から0.06にまで下がって治療は成功。終了時 担当医に「この病院もコロナウィルス陽性の患者さんも入院していますよね?」と質問したら、「ノーコメント」とのことで、それ以上質問をしませんでした。3か月後の予約を決めて「異常がない限り、しばらく病院に来なくていいですね。早くおかえりください。」とにっこり送り出されました。

一方、2月12日以降全ての社交ダンスは出来なくなり、帰宅の10時以降はすべての時間が空き、第一は家事の手伝い・・・食事後の食器洗い、ゴミ出し、外の清掃、奥様ご指示の買い物同行荷物持ち、また食事のお手伝い、でしたが、木彫りの趣味はもう何年もほったらかしの中途のものが沢山あり、最後の仕上げを始まました。気が付けば10年も前から放置した物もあり、一昨年から作成中のものもあり、みんな集めてみると写真のようになりました。雑誌に載っていたアメリカのハンティングのおとりの木彫りの鴨の記事に引き込まれ、アメリカの出版物を個人輸入し、作り方を見よう見まねで作り始め、Decoysショップからもカット材を輸入し、気が付けばノミや彫刻刀も貰ったり購入したり、今では「Decoys Studio」の看板も作ろうと企んでいます。カモ類シギ類、木のハート、フクロウ類、鷲類、招き猫など夏までには完成しそうです。

Champ投資クラブも休んでいて、自らの投資した日本株は全滅で、この際売却し、再度買い足しました。新規購入した米国株は上昇し、ちょっとニンマリしています。銘柄はドキュサインですが、もう売却しました。早く投資クラブの再開を願っています。皆さんとお会いしたい。

コロナ自粛の3ヶ月半:畑 京子

私事ですが3月上旬、突然、歯の根が化膿し、物凄い腫れで、即、大学病院へ入院、手術。病で入院したことがない私は、痛みと1日3回の点滴を我慢しつつも、三食、昼寝つきの心身ともに穏やかな入院生活を味わいました。

さて、自宅に戻り、リハビリに励んでいるうち、世の中が止まってしまいました。
4月の東京都美術館の展覧会中止。6月の国立新美術館の展覧会も会議も中止。仲間もショックを隠せず、絵筆を持つ気持ちになれない、時間は、タップリあるのにと。
そんな、落ち込んだ日々を明るくしてくれたのは、大学同窓会神奈川がリモート会議に挑戦しようと。息子、娘たちもテレワークで仕事。私も出来る?ワクワク!1回目は6人。鏡の前で話しているようで、こんな顔で話していたのかとか、人の話を聞いてる時には、怖い顔(真剣なつもり)をしているとか、常に笑顔をと反省をした日でした。

自分の顔と背景が映るので、映えする場所を選んだり、久しぶりに化粧を、服をと、結構、気を使いましたが、会議中に状況を知らない孫ちゃんが入って来たり、ピンポ~ンと来客や電話がかかって来たり、楽しい場面もありました。

会議の結果はパソコンの方が記録してくれて、送信。
電車代、会議室もいらない、時間の節約にもなって、良いことばかりです。
2回目は9人。スマホは6人しか映らないのですが、声は全員聞こえますが、発言者になると画面に入ります。凄い!ただし、スマホは熱くなり、1時間半で限界にしました。その後、充電消費が早くなってしまったような気がして、次回の課題です。次回はパソコンでの参加を考え中。

会わなくても会える時代になりましたが、すっかり、運動不足です。自粛太り解消に散歩に励んでます。

コロナ徒然草:宮尾 賢

2月の半ばまでは全くコロナを意識せずに普通の生活が続いていました。ダイアモンド・プリンセス号の集団感染が発生してから、状況がガラリと変わりました。カレンダーの上の予定が次々と消えて、いつの間にか毎日が空白の連続となりました。
このブランクを何をもって埋めようか、はたと思案しました。結局、体調を維持するためにそれまでやってきた毎日のルーティンを続けていくのが大切と考えました。私に場合は:
①4:00~4:30に起床、ストレッチと筋トレを約20分、洗面、朝食を済ませると6:00、「NHK おはよう日本」を6:30まで見る。その後は朝日と日経を約1時間かけて読む。続いてNew York Times電子版を約30分かけて目を通す。
②毎日、約1時間、自宅の周辺にある運河の遊歩道又は高台にある住宅地を散歩する。これはその日の天気次第で午前だったり午後だったりします。桜、つつじ、石楠花、花水木など沿道の花が楽しみでしたが、現在は端境期、近いうちに、あじさいが楽しめそうです。
③午後5時頃、朝と同じストレッチと筋トレ20分。

その他の時間は何をしていたの? これが大いに困りましたね。やがてそのうちに、普段は殆ど音沙汰の無い国内外の古い友人、知人が私同様、暇を持て余しているらしくメールをくれるようになり情報交換をしました。チャンプの「英語を共に学ぶ会」も月に一度のF2Fの例会が出来なくなりましたが、海外からの情報(新聞記事、ウエブサイト、動画など)を材料にしてメールでメンバーの間のデイスカッションを活発に行い、大いに啓発されました。アメリカでもっとも感染者の多いNY州の知事クオモさんの記者会見(動画)は常に数字やデータに裏付けられた発表を行い、分からないところははっきりそう言っていて、感銘を受けました。「医療崩壊」などという手垢のついた抽象的な言葉を連発して不安を煽る日本の政治家とはひと味違います。
もう少し本を読みたかったのですが、考えたほどは読めませんでした。分厚いペーパーバックの「A Certain Idea of France」というドゴールの伝記を読みました。約800頁の大作で、1カ月かかりました。二十世紀の偉大なフランスの政治家を徹底的に解剖し、人間としてのすべてを抉り出した興味深いものでした。「木戸幸一 内大臣の太平洋戦争」(文春文庫)は木戸幸一を中心に置いた昭和史とも言える著書で、よくまとまっていると思います。

災いを転じて読書となす:森田宏次

リタイア後はいわゆる晴耕雨読が自分としての理想像だと思い続けて、理想とはかけ離れた実態で早15年以上過ぎたころ晴天の霹靂のごとくコロナ騒動が発生した。アウトドア派である自分は晴れの日はいくつもやりたいこと、やっていることがあるが雨の日にはとたんに行動範囲が狭められて好きなスポーツ番組を中心にお友達がテレビ中心で読書はあとまわしである。晴耕雨読には{田園で世間のわずらわしさを離れてのんびりと心穏やかに暮らす}という前提もあるようで、好奇心旺盛で色々なことに手を出し、毎日ばたばた動きまわっている自分には理想とはほど遠いことだとわかった。しかし、今回のコロナ騒動が始まり地元で何年も続けている社会活動、3つのコーラスグループ活動、好きなライブスポーツ番組などが軒並み中止になった上に年間50回以上やっているゴルフも制限(ゴルフ場は普通にオープンしているがやはり以前のようには大手を振ってプレーしづらくて回数を減らした。)されることになり 東京都の緊急事態宣言発生された4月初めより自己流でささやかでもいいから「晴耕雨読もどきにチャレンジ」してみようと決めた。

3月以降、晴の日は女房とのウオーキング、近くの多摩川、秋川での魚釣り、最近凝り始めた庭の片隅での野菜づくり、控えめなゴルフなどでそれなりに十分時間を使えるので退屈はせず、それなりに充実感で過ごして来た。ポイントは雨の日と夜などに苦手な読書をいかに増やせるかであった。

実は大学時代の友人の息子が大手出版社の社員で毎年何冊もの時代物、サスペンス物を段ボールで送ってくれる。女房は結構よんでいるので書評を聞いたりして、面白そうな本はある程度は読んで来たが折角のチャンスなので少しはいわゆる読書らしい本を読もうと一大決心をした。読書家の多いチャンプの皆さんからは笑われるかもしれないが青少年時代に大して読んでいない‘日本の純文学’にチャレンジと‘一大決心‘をした。

状況は簡単には好転しないだろからとりあえず年内いっぱい頑張って続けようと決めた。基本は一か月、一人の作家の作品を無理のないペースで読もうと決め、4月初め、まだ開館していた近所の市立中央図書館で借りた。最近は電子書籍が浸透しつつあるとのことだが小生には縁が無い。最初の作家はなぜか夏目漱石である。半分は昔ながらの文庫本で改めて昔の視力が良かったことがなつかしい。「坊ちゃん」」や「吾輩は猫である」はいくら小生でも昔読んだことあるが最初からもう一度読んでみた。やはり記憶通り今よんでも当時感じたおもしろさ、軽妙洒脱な文体を感じた。さらに「草枕」である。これはやたらとくどくど会話や描写があり途中いやになりながらも何とか読破した。「こころ」、「三四郎」と頑張って読んだ。結構長く感じた。

4月半ばで公共施設が一時閉鎖となるというので、次は何回も自殺未遂や薬物中毒を繰り返したという太宰治の著書と彼が尊敬していたという芥川龍之介も何冊か借りておいた。5月はその太宰治の代表的な短編といわれる「走れメロス」を手始めに、「富嶽百景」、「人間失格」、そして「斜陽」まで何とか読破した。

One for all, All for one:山田信子

昨秋、私達はまだコロナも知らず、ラグビーのワールドカップに沸き上がっていました。にわかファンの私も、TVの前で拳を突き上げて応援したものです。その頃”One for all, All for one”が、よく「一人は皆のために、皆は一人のために」と訳されていて、何かおかしいな~と感じていました。それが、この自粛生活の間に家で偶々観た古い映画で、解消したのです!

あれっ?と思ったのは「仮面の男」を観ていた時です。そう、幼き頃手に汗握って読んだあの「鉄仮面」。1988年のアメリカ映画で、アレクサンドル・デュマ作「ダルタニアン物語」に基づくルイ14世鉄仮面伝説。若きデカプリオがルイ王と双子の弟フィリップの二役を演じます。今は年老いた三銃士がダルタニアンと結託して、仮面を被せられ幽閉されたフィリップと王をすり替えようと企みます。いざバスチーユに潜入せんとするとき、4人は円になって剣先を床で合わせ、誓うではありませんか、“One for all, All for one!” 私は手を叩いて喜びました、そう、これはラグビーの言葉ではなく、騎士の誓いの言葉だったのだわ! そして直感的に感じました、「一人は皆のために、皆は一つの目的のために」だわ!と。皆の目的はただ一つ!!

それを確認したくてすぐにネットで調べたところ、ありました、ありました。直感は当たりました。「皆は一つの目的のために!」が本来の意味だったのです。

これはもっと古くからある言葉で、30年戦争の発端となった「プラハ窓外放出事件」(ハプスブルク家のカトリック政策に怒ったプロテスタント系貴族が、皇帝代理人3人を城の窓から投げ落とした)の時にも、貴族達はこの言葉をラテン語で誓い合った、と記録にあるそうです。

わかってすっきりした私は、又ある日、コロナの閉塞感を愉快な映画でも見て吹き飛ばそうと、ジャック・レモン主演の「アパートの鍵貸します」を観ていました。懐かしのビリー・ワイルダー監督で、アカデミー賞5部門を取ったコメディーです。保険会社の平社員が上役3人の浮気の手助けに自分のアパートの鍵を貸すバイトをする。その浮気がバレそうになった3人、役員室で知恵を出し合い、隠し通そうと誓うではありませんか、“One for all, All for one!”と!!

私は勿論、拍手喝采して大喜びしました。

活動会報告

4ヶ月ぶりの投資クラブ

チャンプの活動会はいずれも同じだと思いますが、投資クラブも本年1月に例会を行ってからこれまで、新型コロナ感染症のため自粛して例会は休会していました。緊急事態が解除されたのに伴いやっと6月23日(火)の午後、いつもの新橋 生涯学習センターにおいて例会を再開しました。

久しぶりで7名のメンバーが顔を合わせました。当日のテーマは「コロナ後の日本の経済や産業は大きく変貌すると予想されるが、その中でどのような投資機会が考えられるか」をフリーディスカッションで検討することでした。一国を揺るがすような危機(戦争、巨大な自然災害、今回のようなパンデミック)が訪れたとき、その国が抱えている欠陥や弱点がはっきりと露出すると、ある歴史家が書いています。日本では今回のパンデミックで、政府、企業、教育機関の情報通信技術面での遅れが情け容赦なく露呈しました。と同時に、今後、リモートワークが広く普及していくと、オフィス、工場などの在り方も変わらざるを得ないであろう、という認識を皆で共有しました。

こうした日本経済の構造的変化が進む中で、我々はどこに投資機会を求めていくべきか、についていくつかの提案、課題が出されました。例えば、これまでのように国内の株式のみを投資対象としてきたが、成長力で日本より優れる外国株式投資(あるメンバーは個人の資産運用の一部として既に実行し成果を得ているとの報告がありました)、証券化された不動産投資の一つの形としてJ-REIT(オフィス、ショッピングモール、住宅、流通センターなどの分野に特化して投資するので理解し易い)、なども考えていいのではないか。

これらの提案や課題について、次回の例会では具体的な資料を用意して一層深く検討したいと考えています。出席者:宮尾、小林、手島、丸本、安本、木下、山本儀子 (2020.6.30 宮尾記)

健康と栄養の会を開催

新型コロナウィルスの感染拡大が依然として懸念される中、6月25日(木)の午後、「健康と栄養の会」の第136回目の定例勉強会が新大久保の ルーテル東京教会で久しぶりに開かれました。3蜜を避けて今回は原田、内藤、古作、木村勝規、野坂、安斉の6名がマスク着用で出席しました。

講師の原田規義医学博士から、ビタミンCの大量摂取が 新型コロナウィルスの増殖を抑制する一番手っ取り早く、簡便な方法であるとの説明を受けました。

ビタミンCの大量投与によってコロナウィルスに対処できることは、米国のライナス・ポーリング博士(ノーベル賞受賞者)によって1970年代に既に明らかにされていたそうです。
ビタミンCがインターフェロン(糖タンパク)を作り新型コロナウィルスの増殖を防ぐ。即ち、インターフェロンがウィルスの邪魔をする働きをするという訳です。

ビタミンCはコロナウィルスに対する防衛機能を高めるほかにも風邪の予防や「ぼけ防止」、床ずれにも有効であることが知られています。ビタミンCには免疫力を高め、細菌やウィルスに強くなる作用があります。

原田さんは新型コロナウィルスに対するビタミンCの有効性について、世間に訴えるべく新聞への投書や区議会議員を通じた政策当局への働きかけ 等をこれまでに試みてきています。

なお、原田さんの健康と栄養に関する考え方の背景には、物理学者で医学分野にも研究を広げて「分子栄養学」を提唱した三石 巌博士(1901年~1997年)の理論があり、原田さんは三石栄養学を学んで、2006年からチャンプの「健康と栄養の会」を主宰しています。 (安斉洋一 記)

 

チャンプ例会案内

●本部例会: 10月24日(土) 午後1時~ 湘南台チャンプハウスラウンジを予定(詳細は後日)
●関西支部例会: 未定

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編集後記

今号では自粛期間中の皆さんの過ごし方を寄稿してもらいましたが、すでにZOOMなどでリモート会議をこなしている方が何人もおられてびっくりしました。私も初めてやってみて操作はそれほど難しくないですが発言の間合いとかやりとりに慣れが必要だと感じました。テレワークが普及してきたことで現役世代の働き方やオフィスの在り方に大きな変化が出そうですが、高齢者にとってもコミュニケーションの手段としてもっとスマホなどを活用することが求められるでしょう。チャンプでも活動会をウェッブミーティングの形でやるのは今後のひとつの方向だろうと思います(英語の会で試してみたいと幹事の高橋さんが語っていました)。また会員相互の日常的交流のためにラインのグループをつくるのはどうでしょうか。スマホがあれば難しくないし写真を簡単に交換できるのがいいですね。とはいえ、会って顔を見ながらのコミュニケーションに勝るものはありません。そこで人は5感だけでなく第6感まで動員して相手と対峙しているのですから吸収するものも発信するものも多いし、精神が活性化します。リモートはあくまでも補助手段として3密解禁の日が待ち遠しいですね。(中林由行)