チャンプ山の会春の例会は平坦な関東平野の中でくっきりとそびえる筑波山(日本百名山の一つ)に挑戦しました。ロープウ エイを下りた後、大きな岩がゴロゴロところがる登山道を登り切ると男体山の頂です。一行はこの後女体山を周り、筑波神社近くの宿で乾杯、お開きとなりました。

山本代表のメッセージ

Dear CHAMP Members and Members to be:

CHAMP 代表 山本儀子(やまもとのりこ)

夏がやって来ました! 今日は7月6日(水)ですが、このNL71号がお手元に届くのは盛夏の頃でしょう。皆様お元気にお過ごしですか? 災害と人災が年々増え、不安な毎日が続きます。
東北大震災の復興が未だ途上ですのに、熊本・大分での地震・豪雨が起きてしまいました。世界的にも英国のEU離脱、拡大するIS(Islamic State)のテロ事件、特にバングラデシュ・ダッカでのJICA関係者7名が犠牲となった殺害行為には言葉もありません。

一体何が起こっているのでしょうか?
世界的に格差が拡がり、人々の不満が増大している、と云われています。アメリカの大統領選挙で共和党指名のTrump氏はそのような不安を煽り、ポピュリ ズム(大衆主義)として支持を得て来ました(WikipediaによるとPopulismとは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆 の支持のもとに既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想または政治姿勢のこと、と解説されています)。特に不安と恐れが、 人々を極端な行動に走らせる要因ではないでしょうか。
私達はこのような不安情勢と「想定外」災害にどのように対処すればいいのでしょうか?

世界経済やISに個人では立ち向かえません。けれど一人一人が出来ることは準備です。物理的な準備と心の準備は出来ます。自然災害に備えた避難経路や保存 食品など、いざと云う時に慌てない準備ですが、それは心の準備にも役立ちます。少しでも自分にゆとりがあると、人を助けるゆとりも出てくるのではないで しょうか? 自分に信念をもって、毎日を精いっぱい生きる姿勢を保ちたいですね。そして勿論、国の将来を決める政治・選挙への参加です。1票1票の蓄積が未来をつくっ て行くからです。

チャンプの活動に ついて:
1) 活動会は20になりました:開催回数が最多の「英語を共に学ぶ会」を初め、多種多様な活動会が会員皆様のおかげで活発です。「コーラスを楽しむ会」は 11月19日(土)に新大久保のルーテル教会で田中美香先生ご指導の元に発表会を開きますので、ぜひ皆様応援に来て下さい。聖望学園聖 歌隊とハンドベル隊との合同公演です。
2) 次世代会員の拡充と恩恵プログラムの作成:本年1月号で提唱・お約束した当プログラムは発足が遅れています。お詫びします。これは夏の課題として推進しま す。
3) 南相馬の「シェアハウスづくり」:7月7日(木)&8日(金)に市議会「改革クラブ」の議員さん達との2度目のミーティングで4月以来チャンプボランティ ア会が案を練って来た提案を提出致します。チャンプ会員手島達夫さん、小平 穣さん、デベロッパー協力者の小田島 章さんが作成してくれた提案書を持って、新井将史さん・手島さん・山本が南相馬に参ります。次号でその結果をお伝えします。
チャンプのメールアドレスが新しくなりました:info@champjapan.com です
例会・納涼会のお知らせ:8月27日(土)湘南台チャンプ本部で例会と納涼会を開きます。

スピーカーはチャンプ会員宮下えり子さんで「インテリアコーディネーターのキャリアから得たものと新しい生き方」についてお話していただき、納涼会では会 員山下昭子さんの素敵なシャンソンをお楽しみ下さい。関西支部は9月16日(金)18;00から大阪で開催です。暑気払いと会員交流の楽しいひと時です。 皆様の参加をお待ちしています。

CHAMPホームページ:https://champuniversal.com
CHAMP新メールアドレス:info@champjapan.com

Best wishes,

CHAMP代表  山本儀子
Noriko Yamamoto

68回チャンプ例会

2016年5月28日(土)12:00~15:00
第68回チャンプ例会は5月28日(土)湘南台チャンプハウス・ラウンジで開催された。恒例の「海ぶね」で の昼食の後、議事に入った。

● アメリカよもやま話  山本代表

誰が「怪物」トランプを生んだのか
前回の例会に引き続き大統領選挙のお話しを続ける。日本のメデイアも連日取り上げている
と思うが、共和党の候補者選びでドナルド・トランプの勢いが止まらない。おそらく、7月18日からクリーブランドで開催される全国党大会の前に候補者と して決定するであろう。
トランプが数多い共和党候補者の1人として名乗りを挙げた時、誰もが真剣に彼が最終候補者として選ばれるとは考えなかった。「どうせ泡沫候補として途 中で脱落するだろう」と見ていた。ところが選挙戦が進むにつれて、トランプは支持者を増やしいつの間にか候補者レースのトップに立ってしまう。良識ある人 なら眉を顰める暴言を吐きながら、トランプは何故ここまで支持を得たか。5月14日(土)の日経新聞に載ったワシントン駐在記者吉野直也氏の記事がこの問 題の的をついていると思う。即ち、共和党の主流派と言われる古いタイプの政治家はオバマ大統領の政策を非難するだけで、国民が真に欲するものを提案できな かった。その間隙をついてトランプがあれだけ多くの支持を得ることになった、と吉野氏は説く。トランプが共和党の候補者に指名された場合、党の主流派の政 治家たちとどのように折り合いをつけ、党として団結を図っていくか、これが今後の大きな課題となる。
一方、民主党は多分、ヒラリー・クリントンが候補者に指名されると思われるが、そうなると本選挙ではトランプ対ヒラリーの対決になる。どちらの候補者も好 感度は決して高くない。アメリカの有権者にとってはUSA Today紙が報じるように≪Wall街は「どちらがより悪いのか」確かでない≫、という苦しい選択になりそうだ。
アメリカの大統領選のプロセスは長く、複雑でお金がかかる、と云われる。それは国民がまず大統領「選挙人Electors」を選び、その「選挙人」が大統 領を選ぶという建国時代からの古い「間接選挙」の仕組みに問題があると指摘されている。各党の立候補者による大統領選の年1月から7月党大会指名に至るま での代議員(delegates)並びに特別代議員(superdelegates)争奪戦の構図もその1例だ(アメリカ大統領選挙のプロセス・仕組み概 略説明配布)。

自動運転の技術開発
いま世界の自動車業界が注目し、力を入れているのが「自動運転の技術開発」である。トヨタ、GMなどのトップメーカーから下位のメーカーにいたるま で、他社に一歩先んじようと必死の開発競争を繰り広げている。最近、注目を集めたのはグーグルとフィアット・クライスラー・グループがこの開発を推進する ため提携を結んだ、というニュースである。2017年には試作車を100台作る計画という。自動車メーカーがIT企業と結んでIA技術をフルに活かした技 術開発は今後益々進展しそうだ。

アップル社のiPhoneが大きく落ち込む
斬新なアイデアと卓越した技術力で携帯電話の市場で圧倒的な地位を占めていたアップル社のiPhoneだが、勢いに衰え見え始めた。昨年の売上高が前 年比で22%ダウンしたと伝えられる。IT業界をリードする新製品を出し続けることの難しさを表す現象と言えよぅ。

日本国の報道の自由度
Reporters Without Borders国境のない報道人(本部パリ)の発表によると日本国の報道の自由度は2010年には世界で11位であったのが、昨年は72位と大きく後退し ている。特定秘密保護法と関係があるかどうかは明確でないが、最近、長年にわたってTVの注目度の高い報道番組の司会を勤めた人たちが続けて交替している 事実、高市総務大臣の「いざとなれば政府は放送停止を命ずることができる」との強権的発言が気にかかる。民主主義の健全な発展には報道の自由が欠かせない ので、この面で日本の国際的な地位が下がることに懸念を抱かざるを得ない。

● 会員スピーチ「最近のエネルギーの動向について」 永井邦朋

エネルギー 資源の種類
現在、主として利用されているエネルギー資源は次の通りである。
1 ウラン(原子力発電用)、
2 石炭(製鉄に使われる原料炭と燃料になる一般炭がある)
3 石油(砂岩から採る在来型と頁岩から採るシェールオイルがある。シェールオイルについては後で説明する)石油は精油段階で用途に応じてガソリン、軽油、重 油などに分かれる。
4 天然ガス(石油と同じく在来型とシェールガスに分けられる)
5 自然エネルギー(水力、太陽熱、風力、地熱など)
6 バイオマス(木質チップ、下水汚泥、し尿、食物廃棄物、家畜の糞などから発生するバイオガスを利用して安定した発電可能)

シェールオ イル・ガスについて
最近、採掘技術が開発され商業ベースにも乗るようになったシェールオイル・ガスについて、
簡単にご説明する。在来の石油やガスは地上から垂直に掘削し、砂岩と呼ばれる層に溜まっているメタンを採掘した。海底の場合も同じである。それに対し シェールオイル・ガスはさらに深い頁岩(ケツガン)(地上からの深さ2~3km)と言われる層まで掘削し、1/100万ミリぐらいの隙間からオイルやガス を抽出する。
最近のエネルギー動向
1 2012年の実質GDPに対するエネルギー消費を国際的に比較すると、
日本を1.0として、英国0.9、EU28か国1.1、米国1.6、中国(香港含む)6.4
ロシア8.0 世界平均2.5となる。先進諸国に比べ中国、ロシアの効率の悪さが顕著である。
2 日本国内のエネルギー供給動向(2013年度)
1.原子力発電 (0.38%)
2.水力、地熱、その他 (7.56%)
3.天然ガス (24.33%)
4.石油 (42.95%)
5.石炭 (25.25%)
2011年を境に原子力が大幅に減少している。相変わらず石油依存率が高い。

今後、実用化が期待されるエネル ギー資源
☆水素:燃料電池で水素と酸素の化学反応により発電する。二酸化炭素がゼロのため地球環境負荷の少ないエネルギー資源として期待される。
☆メタンハイドレード:海底深く永久凍土に埋蔵されているのがメタンハイドレードである。
まだ掘削技術は実用化されていないが、日本は世界で初めて実験的に採り出すことに成功し
ている。日本近海だけで国全体のエネルギー需要を10数年分賄うだけの資源が埋蔵されて
いると想定されている。

エネルギー資源の環境に与える評価
各資源そのものの特質を考慮して、二酸化炭素発生量、硫黄・窒素酸化物の発生量、未燃物
の発生量などの観点から総合評価すると、負荷の少ない順位は水素、天然ガス、石油、石炭となる。

電力・ガスの自由化
政府は電力・ガスのコスト引下げ、サービス向上を実現するべく次のように自由化のスケジュールを決め、今年度から実施段階に入った
・電力・ガスの販売自由化:電力は2016年度から、ガスは2017年度から
・電力の発送電・ガス供給自由化:2020年以降電力、ガスの順に自由化される

シェー ル革命が世界のエネルギー事情を変える
シェールオイル・ガスが商業ベースで採掘できるようになり世界のエネルギーの需給に大きな変動が生まれた。これが「シェール革命」と言われるものでる。 主たる動きを列挙すると:
1 中国やそのほかの新興国で経済活動が停滞し、世界的にエネルギーの需要が落ち込んだ
一方、数年前からアメリカ、カナダでシェールオイル・ガスの採掘が推進され、エネルギー価格は劇的に下落した。アメリカは今やエネルギー資源輸出国とな る。
2 その結果、主要な資源国と輸入国はそれまでの市場対策の方向転換を迫られている、例えば
最大の原油産地、中東の諸国はこれまでの大きな市場アメリカを失いヨーロッパを狙うとともに、何とか日本には高く売りたい、ロシアは天然ガス最大の市場 ヨーロッパがアメリカからの輸出攻勢にさらされて、日中韓への売り込みを強化する、中国は資源生産国を巧みに競わせてエネルギーコスト削減を図る。日本は 世界最大の天然ガス輸入国だが、何とかして安いガスを安定的確保したい、等々である。(文責:宮尾)

関西支部6月例会 報告

2016年6月17日(金)18:30~

関西支部の春季例会は少々遅れて6月17日金曜日、京の中心烏丸御池のホテル2階にある京懐石「濱登久」で、東から山本代表はじめ中村峯子氏、豊田爽子 氏、畑京子氏を迎え関西からの疋田友一氏をゲストに迎えた7名、総勢11名で行いました。山本代表からは今正に予備選最終版の盛り上がりを見せる大統領選 挙についてこれまでの経緯や、民主党クリントン候補と共和党トランプ候補の争点のことなど、熱く解説して頂きました。又、部屋も時間もゆったりと確保した 会場佐々木蔵ノ介で話題になった市内唯一の酒蔵:佐々木酒造の純米大吟醸「西陣」を味わいながら参加者同士の各近況報告もそれぞれに熱が入りました。

北沢氏からは秋と来年4月に予定の安芸の宮島は「厳島神社」能舞台での「舞い」の事/加納氏のプール通いとそのお仲間との出会い・温泉三昧の事、「住育」 講師のお話/辻氏は目、鼻、耳の衰え⁈の事…幸い舌は絶好調と!/畑京子氏の女子美をめでたくご卒業を夫君から「偉い!」とほめられたお話/疋田氏の自己 紹介;東京生まれ京都育ちの事から、辻氏、稲上氏と同窓の話、高島屋装工部出身で日本インテリア設計士協会会長をそろそろ引退し、絵画や声楽(一万人で歌 う「第九」)など、諸々楽しもうと考えているとのお話/稲上氏の来年春の(売ってはいけない!)‘個展’の事。陶芸仲間のワインパーティの事/木下氏から は、不動産家業の後継者育成の苦労話と、ハイテクの話題=全方位カメラのご紹介/中村氏からは鎌倉の魅力の事/ニューフェイス豊田氏からは鎌倉の2つの オーケストラに入会してのバイオリン演奏の事など。最後には東西合同での楽しい行事企画待望の話題へと膨らみました。次回は北沢氏が幹事となり9月に大阪 での開催が決まりました。
(岡田優 記)

各グループの活動報告(50音順)

●コーラスを楽しむ会

「初 の演奏会に向けて」  古川 毅

チャンプ発足後ま もなく歌好きが集まり「コーラスを楽しむ会」が始まり仲間内で細々ながら歌を楽しんでいました。縁あって田中美香先生のご指導を得るようになってから、巧 みなピアノ伴奏によりぐいぐいと引っぱられながら、いろいろな曲を歌えるという楽しさが高まり仲間も増えたそうです。私も途中から入ったひとりで、先生の 情熱的でパワーフルな指導のもと楽しませていただいています。

よく知られた曲、季節に合った曲など幅広く選曲していただいています。特に先生がお勤めの聖望学園で中高生の音楽指導をされている関係から、若者の歌う曲 もあり、今風のリズムについていけない部分もありますが、歌っていると気持ちが若返る感じがします。私は指揮者とピアノ伴奏者がいるいくつか合唱団で歌っ ていますが、それとは違い美香先生のピアノ指揮とでもいう独自のチャンプコーラスの世界で声出しするは気持ちのよいものです。練習の後に楽しい食事会があ ることも付け加えておきます。
月1回の練習ですので合唱を楽しむことはできてもその質を高めることはなかなか難しいのですが、継続してきた積み重ねで少しずつレパートリーと言える曲も 増えました。納涼会、忘年会などでその成果を披露することが定着しています。

今年に入って、この「コーラスを楽しむ会」も発足後15年にもなり、節目としてそしてサークルの活性化のために演奏会を開くといくことになりました。サー クルにとって大きな挑戦になります。とはいっても月1回の練習ですし、今のサークルの歌唱力ですと単独で1時間半程度を歌い続けることは難しい。いつ、ど こで、どのように、どんな曲を、どのくらいの費用でというような課題を検討する委員会が立ち上がりました。
最終的に、11月19日(土)ルーテル東京教会にて、入場無料で「聖望学園ハンドベル部」と「聖望クワイア」との合同で開催することになりました。会場確 保やステージの構成については美香先生のご尽力によるものです。そして演奏会に向け練習も月2回することにしました。生徒さんと一緒に演奏するのですから 自然と気合が入ります。

さて、ご披露する予定演奏曲は、チャンプ単独では、第1部で四季の歌を中心に「花」、「春の小川」、「夏は来ぬ」、「浜辺の歌」、「夕焼け小焼け」、「虫 の声」、「冬の星座」、「少年時代」、「夏の日のおくりもの」、「旅立ちの日に」(聖望クワイアとの合同)。第2部では合唱アラカルトとして、「あの素晴 らしい愛をもう一度」、「見上げてごらん夜の星を」、「COSMOS」、「アムール河の波」。合同合唱では、「あすという日が」、「大地讃頌」、 「Glorious」(ハンドベル オルガン トランペット伴奏)。最後のステージは合同合唱で「ふるさと」と「ふるさとへ帰ろう」を歌います。すべてお 馴染みの曲で、練習もよくしてきた曲ですが、「アムール河の波」は最も難易度の高い曲です。
普段仲間内で気楽に歌うのでなくて200人収容の会場で聴く人を意識して演奏するのですから、会場のお客さんの心に響くようなハーモニーをつくることが大 きな課題となります。本番で不安なく楽しく歌うことがまず一番です。そのためにできるだけ練習をすることが大切ということで4月から月2回にして進んでい ます。そのうえで、さらに1人1人が暗譜するぐらいの意気込みで自主練習をすれば、その努力は必ずいい演奏につながると信じています。

それから、楽譜は持って歌うという前提でいいのですが、ステージでは楽譜にかじりついて歌うようなことは避けたいもので、日頃の練習からこれに慣れておく 必要があります。
指揮者や会場を見て歌えるような持ち方にすることによって会場の人との距離が縮まり、声も届くと思います。聴く人も格好いいなと思うでしょう。歌は目で聴 くといいますから。
私たちの孫の年の学生さんとステージを持つという滅多にない貴重な機会です。彼らの若さに負けない熟年者の迫力で演奏したいものです。そのためにも体調を 十分整えることが肝心。
サークル会員一同心を合わせて笑顔で楽しく元気よく演奏します。ご期待下さい。

●スケッチ散策会

辻 嘉和

今春は4月10日(日)に桜花華やぐ京都四条鴨川から祇園白川界隈を巡りスケッチ、5月は青葉映える15 日(日)に、平安時代から続く葵祭で賑わう下賀茂神社から賀茂川の土手に移動、ここできらびやかな王朝行列を見た後、爽やかな風に浸りながら加茂川の河原 でスケッチを楽しみました。そして6月度は例年ですと6月から8月は休会とするのですが、17日(金)に支部の例会があり、その翌日の18日(土)に東京 の水彩画教室の皆さんと合同でのスケッチ散策会を催行しました。東京からは山本代表はじめ、中村峰子さん、畑京子さん、そして新たにCHAMPのメンバー に入られた豊田爽子さんの4人が参加、関西からは私と加納義久さんの2人、合わせて6名の催行となりました。梅雨時で天候が気になる日が続きましたが、願 いが通じたのか当日は梅雨の合間の絶好の天気となりました。唯、今年一番の30度を超える猛暑日となり、予定の行程に狂いが生じたのもまた良き教訓となり ました。

当日の行程は、古来より皇族や藤原氏の別荘地として多くの景勝地の残る宇治を散策することにしました。JR宇治駅に10時に集合、先ずは世界遺産となり 平成の大修理を終えた平等院へ、落ち着いた朱色になった鳳凰堂は好天の下、大変美しい姿を見せてくれました。ここではスケッチはご法度ですので頭に焼き付 けるのみ、続いて宇治川の塔の島に出て、ここで約1時間程鵜飼舟が停留する船泊などを各自好みの景をスケッチした後、茶の町宇治らしく、茶そばを昼食とし た後、平安時代の住宅様式を残した貴重な建築として平等院とともに世界遺産に指定された宇治上神社へ、こじんまりとした静かな木々の中に建つこの神社は心 の休まるところです。つづいて2万本の紫陽花が売りの西国観音霊場10番札所の三室戸寺へ向かうも、土曜日と梅雨の合間の好天もあり、拝観者で溢れ、ここ で2点目のスケッチをと考えていたもののゆっくり描ける状況でなくスケッチは取りやめました。猛暑の中、ここまで少し遠距離を歩いたこともあり、いささか 皆さんもぐったり、早々にここを後にして、最終の予定地 宇治市が力を入れる源氏物語の宇治十帖にちなんで立てた「源氏物語ミュージアム」へ。冷たい飲み 物に一息つくと早4時近くとなり今日の行程の終了となりました。
(写真は平等院前で全員)
この日を振り返って思うに、遠方から来てもらったので多くを紹介しょうと計画を作るもなにぶん我々メンバーは高齢者であり、暑さにダウンされた方や足を 痛めた方も居られてコースづくりに大いに反省することになった次第です。

●チャンプハウスⅡを 考える会

「那須野ヶ原巡 り」 丸本正人

「ニュースレターNo68」に案内がありました標記の第3回会合の席で,約10年前に個人的に那須に計画したシェアハウス形式の住まいを参考として紹介 しました。
出席された方から現地を視察し併せて温泉に一泊する案が提案されましたので、次の会合はEarth Day Nasu(環境イベント)が開催される日でもある5月22日と決めて旅館を探しました。
22日は日曜で泊まり客が少なかったため、那須街道沿いの閑静な「オオシマフォーラム」を予約できました(参加10人以上の場合は、那珂川の河畔公園で の環境イベントなどにも無料の
バスを手配するほか、会合など打ち合わせのための会議室も提供可能とのことでした)。
再度参加人員の確認を行い前記条件を満たしましたので、新幹線の時刻などのスケジュールを決めました(このスケジュールでは、翌日23日朝食後は自由解 散の予定でした)。
出発日は晴天に恵まれて参加者全員12名は、那須塩原駅でバスに乗り沿道にあるスーパーや医療施設の周辺を回って、目的地の西那須野(三島)にある現地 を視察しました。(写真は現地)
現地(現況原野等)では塩原連山などを眺めたあと、隣接するボーイスカウトの森に囲まれた道を通り抜けてバスに戻り、昼食を予約した店のある接骨木(に わとこ)へと向かいました。
ここは、那須野ヶ原(平成15年衆議院特別員会で検討された首都機能移転の最有力候補地)の広大な公園のそばにあり、この店(完全予約制)はとろろ料理 で人気があり満席でした。

食事のあと那珂川湖畔で開催されていたイベント会場を訪れ、「移住に関心のある元気な高齢者が注目している地域(平成28年4月6日の日経夕刊によ る)」と知られる「ゆいまーる那須」のブースがあり、その開設から5年後の様子などを聞くことができた。
その他数か所のブースを回り河畔公園を散策したのち、「オオシマフォーラム」に着きました。
早速、近くの那須御用邸と同じ源泉であるかけ流し温泉や地元野菜の料理を楽しみました。
夕食後は現地を視察した感想など伺いましたが、次回以降の会合で整理されることと思います。

今回の計画は、全員の意向を詳細に確認できなかったことなど不本意なところがありましたが、天候に恵まれたことと予定された全員が参加されたことにあり がたく思っております。
なお、当初は予定しなかったのですが翌日は、運よくつつじが満開である八幡まで「オオシマフォーラム」から提供されたバスで行くことができ、那須平野の 眺望にも満足して帰京しました。

●東京探訪の会

「西川製糸の創設 者に学んだ会社経営の理念」  村田重章

少 し気掛かりだった雨も降らず、13回目の東京探訪の会が5月10日小金井公園と同園内の江戸東京たてもの園で実施されました。江戸東京たてもの園は、東京 都が1993年(平成5年)に建設し、現地保存が難しい文化的価値の高い歴史的建造物をここに移築し、貴重な文化遺産として後世に継承することを目指して います。

同園には1,800本の桜が植えられており、例年3月末から4月初旬にかけて東京近郊から集まった花見客が咲き誇る桜の下で食事や歓談を楽しむそうです。 今回は花見のタイミングを過ぎたものの桜の若葉が青々としていてとても爽やかな気分になりました。

今回の探訪のハイライトの一つはたてもの園内に移築された西川家別邸で聴く講話でした。北多摩屈指の製糸会社「西川製糸」の創設者西川伊左衛門のひ孫にあ たる西川知恵子氏による同社の歴史講話でした。「曾祖父の信念は、より質の高い製糸にこだわり、そして養蚕農家を大事にしたことです。」 西川家が現在ま でその存在を高く評価されている所以はこれにあるのだろうと納得した次第です。事実1926年にアメリカのフィラデルフィアで万博が開催された際、日本か ら出品したものの中で生糸の西川製糸がグランプリに輝いたそうです。富岡製糸場の規模からすると小規模ではあったはずですが「生糸の美しさ」、「優雅 さ」、そして「堅牢さ」が評価されました。西川さんの講話は会員の新井ミリアムさんが西川さんのご友人である縁と、西川さんのご好意により実現したもので した。講話の最後に山本儀子代表からわざわざ講話にお越し頂いたことと大変興味深いお話を聞かせて頂いたことにお礼を申し上げました。
(写真は講演中の西川夫人)

たてもの園には、その他歴史的な出来事を秘めた高橋是清邸から居酒屋、醤油店、あるいは風呂屋など昔のいろんな商家や農家などを各自興味で見て回り昔に思 いをはせました。
懇親会は近くに在住の宮原保彦さんのご紹介でドイツ料理で有名なケーニッヒ本店の2階で開かれた。武蔵小金井駅から歩いて12分の所にあり移動はスムーズ に運んだ。懇親会はまずドイツビールなどで乾杯。そしてドイツ料理と言えばハム、ソーセージにローストポーク。出てくる食事すべてが大好評でした。それも そのはず、ケーニッヒ本店の食品は本場ドイツで開催された食肉製品品評会において金賞を頂いた製品ばかりとのこと。懇親会には西川知恵子さんも合流して頂 き大変にぎやかで楽しいひと時を過ごすことができました。全員が探訪と懇親会に参加され交流が深まったことは意義があります。
いつものことながら会の企画・準備から実施までお世話をして下さる宮尾賢さんと安西渥子さんにはお疲れさまでした。心から感謝申し上げます。

西川夫人とチャン プ会員との交流後日談:

5月10日の東京探訪の会で西川夫人からお話しを伺い、夕食をご一緒した後、西川さんから、昭島市にあるご自宅の庭には夏になると多数の蛍が飛んで来るの で、機会があれば是非、チャンプの皆さんにご覧いただきたいとのお誘いを受けました。折角のご好意にお応えし、新井将史・ミリアムさんご夫妻が幹事となっ て、「西川邸の蛍を愛でる会」が企画されました。
6月27日(月)夕刻、JR青梅線中神駅に14名のチャンプ会員が集合し、西川邸へ向かいました。途中、スーパーマーケットに立ち寄り、各自がお好みの 弁当、お酒などを買い求め、すでに日のとっぷり暮れた西川邸へ到着しました。西川さんは庭の一隅にアウトドアの食事を楽しむための席を用意しておられまし た。更に今年は飛び交う蛍の数が少ないので、遠路、訪れたチャンプの皆さんを失望させては申し訳ないと、養殖した蛍を籠に入れて庭に置いて待っていてくだ さったのです。
ローソクの明かりを囲みお弁当をいただきながら待つ我々の周りの植え込みにポツリ、ポツリと光りが見えてきました。まさしく待望の蛍です。チャンプのメ ンバーにはこのような自然の不思議な営みを観る機会はめったにないので、皆さん、大いに満足されたようです。蛍に加えて、庭のあちこちから聞こえるカエル の賑やかな声も印象に残りました。蛍見物が一段落した後、西川邸の応接間でお茶をいただき、しばしの歓談を楽しんだ後、帰路につきました。
(宮尾 記)

●わたしのワンフレーズ

《これまで断続的に連載してきた「私の心のオルゴール」は前号の中林さんの「高円宮様とのサッ カーの想い 出」をもって一段落とし、今号から「わたしのワンフレーズ」の連載を始めます。新コラムの趣旨は広く会員の皆さまからこれま での人生で役立ったフレーズ、恩師や先輩からの励ましの一言、古今の歴史上の人物の名言、愛読書からの引用などを語っていただくものです。
今号にはお三方からご寄稿いただきました(五十音順に掲載)。いずれも成熟人であるチャンプ会員に相応しい味わい深い原稿です。
会員の皆さまからの積極的な投稿を募っています。ワープロで打ったもの、手書き原稿いずれでも結構です。長さは800字前後とお考えください。是非、原稿 をお寄せください!》

叔父の想い出  新 井将史

若くして亡くなった(48歳)義理の叔父に大きな影響を受けました。叔父は大学教授(遺伝子の博士)で、学生大好き人間でしたから、思春期になった私を大 変可愛いがってくれました。
私の出自は信州、南と中央アルプスの山間、天竜川沿いの俗に伊那谷と呼ばれる所です(左の写真は雄大な伊那谷の遠望)。昔は不便な所で、特定の家族間での 姻戚も多くみられ、私の両親はいとこ同士でした。私の父方の祖母は、私の父親が4歳の時次男の出産で母子共々命を落とし、その時独身であった母方の祖父は 尊敬する姉の忘れ形見で甥である私の父と、将来生まれるであろう自分の長女を娶わせることを決めました。母親は長じて自分の運命を受け入れ親父と結婚しま した。成長した私はその事を気にし、遺伝子の専門家である叔父に相談しました。叔父は、サラブレットのような特殊な存在は馬だからで、人間は平均的に能力 を有するほうがいい。従って血縁婚姻は避けたほうがいいという意見で、私はそれを受け入れ、できるだけ遠隔の地の人と結婚することを心に刻みました。
私は大学を卒業すると、米国の大学に進学しました。叔父も応援してくれましたが、親父には青い目の嫁さんを連れて帰って来ない事、という約束をさせられま した。私の叔父は私の渡米中に交通事故の後遺症でなくなりました。海外渡航が大変な時でしたから、葬式に帰国はせず、3年半後に帰国した私は浦島太郎のよ うな気分を味わい、それが災いしたのか、または恐れていた遺伝子のせいか、30半ばになっても独身でした。しかしその後、今の家内(青い目の米国人)と出 会い、現在があります。家内は今は亡き親父と相性良く、私はこの結婚に満足しておりますが、上記のような経緯を面白おかしく話す私に、自分は新井家の遺伝 子を矯正するための存在なのかと不満顔です。思い起こすと叔父と交わした会話が、現在の私共に大きく影響していることは間違いなく、今は亡き心の広かった 叔父に家内を会わせたかった、というのが私の強い思いです。

「吾唯足知」(わ れ、ただ、たるをしる)は有効?  小林志郎

情報過多の昨今、「わたしのワンフレーズ」とは? “禅問答”もどきの意地悪とも言える注文に煩悶。
“禅問答”と言えば、30代初め、関西に住んだ頃を想いだす。あるきっかけから禅道場に通い始めた。いつしか導師(禅の指導者)と禅問答。えらい剣幕で、 質問がぶつけられたが、まるで“ちんぷんかんぷん”。内心、もっとわかりやすく質問をしたらどうなのと、己の修行不足を棚に、いつしか禅道場から足も遠の いていた。

その後、京都の禅寺、龍安寺を訪ねることがあった。そこで、発見したのが、今日の「ワンフレーズ」、「吾唯足知」(われ、ただ、たるをしる)の4文字。そ の頃、そもそも“心”の状態になど無頓着(今も大同小異だが)。ただ風のように通り過ぎていた。しかし、おかしなことに、この4文字が、脳裏こびりついて いたようだ。
その後、途上国の経済開発を考える仕事が増えた。その際、無意識に、欧・米・日の先進工業国の発展モデルを念頭に置いていた。経済発展の原動力は、“限り なき欲望の拡大”にあるという仮説があったからだ。しかし、限りある資源、破壊される自然環境に直面し、人類は「成長の限界」を認識せざるを得なくなっ た。ブータンに至っては憲法で「国民総幸福」を提唱し、GDP成長率に代えて「幸福指数」を重んじ、“限りなき欲望の拡大”を否定。これで人々の幸福が担 保されるとは単純には期待できないが、発展への原動力が見直されようとしていることも確かなようだ。
先日、“世界で最も貧しい”大統領という触れ込みでホセ・ムヒカ元ウルグアイ大統領が訪日した。若い頃、軍事独裁政権に抵抗し、長く獄中で過ごした経験を 持つ。好々爺のムヒカさんが、大学生に話しかけていた。「貧しい人とは、何も持っていない人ではなく、多くを持ちながら、まだまだ貧しいと、満足できない 人のことです」。
これぞ「吾唯足知」の世界観だ。それとも、禅問答だったのかな?

「Why me-なぜ私なのですか?」に導かれた聖書の言葉  茂木 雄

この原稿がニュースレターNo.71号に掲載されると数週間後には「終戦記念日」が
訪れ、「平和を祈念する」行事が数多く計画される。 この時期が到来するときには私の人生にとって忘れがたい決断をすることを経験することになった。この 文章は私の自分史の一部であり、回顧録でもあるので、わたくし事を少し書くことを許しでいただきたい。
1944年(昭和19年)8月当時の政府の「強制疎開」の命により12歳の小生は単身で千葉県の山間部にある母の実家に移ることを余儀なくされた。 小 学校6年の2学期から地元の小学校で学ぶ機会を与えられた。 その翌年1945年(昭和20年)5月29日、横浜大空襲によって我が家が全焼しすべての財 産が灰となった。千葉の山間部の小高い山の頂上から赤く染まる横浜の空を仰ぎ見つつ涙を流した。敗戦の日を境に我が家の経済状況は貧困とアメリカへ憎しみ の募る生活に変わっていった。 家を失い、経済は破綻し、食料の逼迫した生活がその後長く続くことになった。
このような生活の中で、旧制中学の学習と生活は惨めなものであった。 同級生は皆農家の出身か商店の出身であったために豊かな日常を送っていた。 その 中で疎開者である小生は毎日惨めな思いで学校生活を送った記憶が今も鮮明に残っている。 そのような中で「なぜ自分だけがこんな惨めな生活を送らなければ ならないのか」-「WHY ME」と問い続けていた。
そのような生活環境のなかで、復員してこられた英語の教師との出会いがあり、その教師から聖書の話とバイブルクラスへの参加への呼びかけがあった。 敵 国の宗教と思い込んでいた小生にキリスト教の真意についての話を何度となく語られて、「なぜ私だけがこんな苦しみを受けなければならないのか」とアメリカ の攻撃による被害を憎み続けていた感情とアメリカに対する敵対心が薄れていく変化を経験した。 特に聖書の言葉に「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希 望を生む」や「敵をも愛せよ」の箇所に心の目を開かされた。 1960年代ニューヨークのセントラルパークでは、老夫婦から「私たちの息子は日本の軍隊に 殺された。それなのになぜ君はここにいるのか?」と強い非難を浴びせられて憎しみの強さを感じたし、許し合うことの困難さを強く感じた経験でもあった。
経済学部と英文学を学んだ後、縁があってIBMの人事部に就職することができた。その後もJ&J,AMEXなどアメリカの企業で55年間勤務を続けるこ とができた。もしアメリカに対す
る敵対心を抱き続けていたら、人生は大きく変わっていたことと思う。

●会員消息あれこれ

大矢邦昭絵画展(ス ペインの光と影)を観て

ただ一人の海外在住チャンプ会員、大矢邦昭さんは過去36年にわたりスペインのマドリー ドに住んで、 主としてスペイン各地の風景を題材に画業に精進されています。今年は東京、大阪、仙台の三都市で個展を開催されます。東京の個展は新宿の京王百貨店6階の ギャラリーで5月下旬に行われました。5月19日、奥田美代子さん、山田伸代さんと宮尾の3名で拝観に行ってきました。
油彩・ミクストメデイア・水彩・銅版画など多岐にわたる手法を駆使した作品が展示されていました。今回の展覧会のテーマである(スペインの光と影)が余 すところなく表現された力作が揃っていて、感銘を受けました。(左は今回出展された「南の空」油彩)
丁度、昼時でしたので大矢さんをお誘いして新宿駅西口の高層ビルの上のレストランでランチを共にしながら、4人で歓談しました。その中で大矢さんから 伺った次のお話しが印象に残りました。
「スペインに渡ってあの国の強い太陽の光と抜けるように青い空に強い印象を受け、作品にそれを表現するべく懸命に努力した。ところが現地の人たちからはこ れはスペインの空ではない、と指摘を受けた。それから5年後、作品を見たその人たちが、ようやくスペインの空の色が出るようになった、と言ってくれた。自 分では意識しないが、スペインの色彩感覚が身について、作品の中にスペインの空気を入れ込めるようになるには、それだけの歳月が必要なのかなと当時痛感し た」。(宮尾 記)

富士霊園に共同墓参 しました

ご存知の方も多いと思いますが「富士霊園」は御殿場の近く小山町にあり、面積64万坪、墓所の総区画数が約7万区画という巨大な霊園 です。私 の親がここを購入し両親が入っていますが私も近いうちに入居する?ことになりそうです。春の季節の桜は素晴しく、それを楽しみながら墓参する家族で車の大 渋滞が発生するのですが、そんな話をチャンプの集まりでしていたら「うちも富士霊園だよ」「私も富士霊園よ」という人が何人もいるではありませんか!その うち山本代表と増田さんのご両親のお墓も富士霊園であることが判明して驚きましたが、それでは「チャンプ富士霊園の会」でもつくろうか、という冗談半分の 声もありました。今年になって個人的には2年くらい墓参に行ってないことが気になっていたのですが、車も手放していて行くのに不便 だし、どうしたものかと思っているときに「皆で一緒に墓参に行くのはどうか」というアイデアが浮かびました。早速何人かの方に声をかけたところ、皆さん賛 成で、安斉夫妻、川崎夫妻、山本儀子さん、中林家の7人が集まりました。我家の息子が7人乗りの車を持っていたのでそれを借りて6/14(火)に小田急線 の鶴川駅から私の運転で出発しました(山本代表は急用のため不参加でした)。9時出発で霊園に11時に到着、花やお線香を購入して、山本家、中林家、安斉 家、川崎家と順にお参りしました。広いので大変ですが車なので1時間ほどで回り終えました。そこから箱根に向かい、湖尻にあるフレンチレストラン「オーベ ルジュ・オ・ミラド」でゆっくりランチを楽しみ、その後一路東京へ、無事共同墓参を終えることができました。今後のことは全く白紙ですが、ひとつの試みと しては面白かったと感じています。(中林由行 記)

●夢だったスリランカひとり旅  宮下えり子

《8月27日(土)に開催されるチャンプ例会で宮下えり子さんがスピーチをされます。スピーチをお聴きになる前に、この原稿を読んでいただくとより深く理 解いただけるでしょう、との宮下さんご自身からのご提案で、このスリランカ紀行を掲載しました(宮尾)》

ここ2~3年アジア方面などへ一人旅をしてきました。仕事上友人との予定が合わないこと、また自分もできる・・・!これからの人生もやっていける!とい う自負を旅を通じて感じたかったことなどが理由です。今年3月退職後スリランカへ行きアーユルヴェーダ*を体験し,仏陀を見て廻りました。なぜスリランカ なのか?今までにツアー旅行も含めて約27か国旅をしました。有名な建築様式の教会、美術館などを数多く見学しとても感動しました。でもここ数年アジアの 寺院、仏閣、人々に心ひかれDNAの由縁なのか落ち着きます。

スリランカは昔はセイロンと呼ばれインド半島の南の小さな島です。行き先は“マータレー”高原地帯。宿はオーガニック野菜、果物、ハーブのエコビレッジ ファーム。ファームの中に点在している8棟のコテージです。コロンボへは17時50分到着。そこから車で3時間30分。空港からの車窓は街なかを通り村か ら村へ。陽が暮れ始め通り過ぎる村村は何かとても賑やか。飾り立てられた電飾の仏陀や野外ステージ。ドライバーに訊くと“ポーヤ―・デー”(満月祭)だそ うです。車内で数度のスコールを感じいつのまにかウトウト。ドライバーに起こされて本当に真っ暗なコテージへ到着。ここがAYU PIYASA.。カエルの大合唱を聴きながらストーンと眠りへ。翌日は5時30分起床。6時10分ハーブの重湯を頂き6時30分より森の中のヨガ道場へ。 小鳥の鳴き声の中ときどき降るスコールが屋根に当たり雨音の強弱が音楽のよう。森を通り抜け朝食へ。朝からヘルシーな数種類のカレーとフルーツ。どれもい つも本当に美味しく頂けました。朝食後はドクターによるカウンセリング(毎日)これによってその日の午前と午後のアーユルヴェーダの施術が決まります。私 は首、肩と咳きの施術を最後まで受けました。
午前中の施術が終わり自分のコテージへ戻ります。途中のオーガニックファームの中にベンチがあります。バテック*のままそこに座り時には横たわります。コ コナッツを食べにくるリス達、子供を連れた猿の親子。森と畑に吹き渡る風、風に乗った小鳥たちの鳴き声。本当に心地よく頭の中を空白にしていつまでも座っ ていました。滞在中のベンチはいつも本を持ってはいましたが自分を空っぽにして五感に感じるものすべて全身で受け止めていたようです。7泊9日の旅は午後 の施術の後、ドライバーを手配してもらいスパイスガーデン、アルヴィハーラの石窟寺院、古都キャンディの仏歯寺、人々で賑わうキャンディーマーケット、コ ロニアル様式のクイーンズホテルと1日おきに午後より出かけました。

どこも再度訪れたい場所ですが帰国前日に行った“シーギリヤ ジャングル”(今は森)に空に向かって垂直に立っている頂上の王宮跡。スリランカ人のガイドと2人頂上に向かって急勾配の階段を登り始めました。途中、蓮 の水路を皮切りにドライシーズンパレス、石窟寺院、美女のフレスコ画、《シーギリヤレディ―》と呼ばれ現在は18人しか残っていない。三層に塗り固められ た壁面に植物の汁と3種類の顔料で描かれている妖艶な彼女たちに見とれました。自分の父を殺し報復を恐れたカーシャパ王が父の霊を鎮めるために描かせたと いう説もあります。悲しいような人間の業というような色々な感情がこみ上げてきました。巨大なライオンの入口を抜けいよいよ頂上へ。到着後この日は暑くな く爽やかな風が吹き渡っていました。360度の展望に王宮跡が整然と点在しダンブッラの岩山や白い仏塔(ダーガバ)も見渡せ、風の音のみ聞こえます。王の 孤独が風の音と重なりました。
滞在中のスリランカの人たちは皆優しく柔らかな笑顔でした。社会、文化全て背景は違いますが私も日々の柔らかさと優しさを忘れないよう暮していこうと思 いました。

*アーユルヴェーダ:東洋式医療の一つ。自然界のオイルを抽出してマッサージ、数種類のバス、飲み薬。食生活、精神面などから体のバランスを整える。
*バテック:ろうけつ染めの更紗模様の一枚の布を体に巻きつけてドレスとする。アーユルヴェーダの後は、髪も体もオイルだらけになるのでこのような一枚の 布で体を覆う。

チャンプ例会・イベントのお知らせ

第69回チャンプ例会と納涼会

● 日 時: 2016年8月27日(土)
例会   16:00~18:00
納涼会  18:00~20:00
● 会 場: 湘南台チャンプハウス 12階ラウンジ 電話: 0466-42-0023
● プログラム: 例会 16:00~18:00
・アメリカよもやま話  山本代表
・会員スピーチ「インテリアコーディネーターのキャリアから得たものと
新しい生き方」  宮下えり子さん

納涼会 18: 00~20:00
・以前湘南台にお住いで、現在、川越在住の山下昭子さんが
お得意のシャンソンを披露してくださいます。乞うご期待!
●会費 お酒要の方  ¥3,500
お酒不要の方 ¥2,500
(上記は会場費¥500を含む)
参加ご希望の 方は8月20日(土)までに下記へお申し込みください。

チャンプ事務局:事務局は要員が常駐しておりませんので、勝手ながら
お申し込みは下記要領でお願いいたします:
1 メール利用可能な方はメールでお願いいたします。
Eメール:info@champjapan.com
(チャンプ事務局のメールアドレスが上記に変更されました)
2 メールを利用されない方は、FAXでお願いしたいと存じます。
FAX: 0466-42-0024( 次頁のフォームご利用ください)
3 上記①、②が不可の方は事務局の電話にお掛けいただき、
留守の場合は、必ずメッセージをお残しください。
電話: 0466-42-0023
(上記②、③のお申込みについては確認のご返事は失礼いたします)

2016年8月 チャンプ関西支部 例会・懇親会

● 日 時: 2016年9月16日(金)18:30より
申込み期限:9月9日(金)
● 会 費: 8,000円
● 会 場: 関西文化サロン
住所:530-0017 大阪市北区角田町8-47 阪急グランドビル19階
電話:06-6316-1577
●& nbsp;幹事: 北沢一記

尚、事前の連絡なしで欠席された方は会費を申し受けますのでご注意ください

●イベントのお知らせ(予告) 「コーラス部の発表演奏会を11/19(土)に行います」

コーラス部としては初めての本格的な発表演奏会を以下で計画しています。詳しくは別途ご案内しますがご予定くだされば幸いです。

日時:平成28年11月19日(土)午後  会場:ルーテル東京教会礼拝堂(新大久保)
出演:チャンプコーラス部、聖望学園聖歌隊、聖望学園ハンドベル隊

指導してくださる聖望学園の田中美香先生の生徒さんとの合同演奏会の形となり、チャンプメンバーの歌、若者たちの歌、ハンドベル演奏、パイプオルガンやト ランペットの伴奏など世代を超えた楽しい演奏会になりますので是非ご来場お願いします。

編集後記

リオデジャネイロではオリンピックが開催され、寝不足の方も多いのでは・・・・ところが地球の裏側での開催は 100メートル決勝が日本時間AM10時、マラソンは同PM9時過ぎスタートなどTV観戦には好都合の様です。良い結果が多く生まれることを期待しつつ、 次の東京は是非元気に生で迎えたいと、ゴルフにウオーキングに頑張っている今日この頃です。
ところで、英国でEU離脱の国民投票、7月10日には参議院選挙があり、世代間や民族間格差による不都合な現状をいかに緩和するのか、選択肢の多い回答 を求めようとしています。「・・・そんなつもりではなかったのに」の声が聞こえては残念なことです。私の属する技術士仲間ではJICA(国際協力機構)傘 下で働く80歳の鉄道技術士もバングラデシュの人質事件で犠牲になられました。格差をなくそうとの献身的な活動に哀悼の気持ちをささげるとともに、チャン プと若者世代間をつなげ、相互に理解支援できる社会づくりが大事と思います。
(中山孝太郎)