4月10日(日)に「山の会」で「飯山白山紀行」が実施されました。28名の参加でしたが好天に恵まれ、ちょうど満開の 桜の他多くの花々を楽しめました。最後は飯山温泉でゆっくり入浴して懇親会まで春の山を満喫しました。(写真は白山頂上にて)

山本代表のメッセージ

Dear CHAMP Members and Members to be:

CHAMP 代表 山本儀子(やまもとのりこ)

気温差の激しかった3・4月、そして皐月の候、皆様お元気にお過ごしでしょうか?

ニュースレター70 号発刊にあたって:
本号はチャンプニュースレター発刊70号です。1998年3月にチャンプが正式発足して以来、ニュースレターは1999年~2002年10月16号までロサンゼルスで山本の会社Global Linkスタッフの手をかりて制作していました。2003年1月17号から東京で現編集委員の宮尾 賢さん、古川春生さん、川崎正蔵さんが引き継いで下さり、後に川崎さんの交代で中林由行さん、一昨年中山孝太郎さんが参画、現在に至っています。創刊号の ゲラ刷り的なニュースレターから今日の素晴らしい内容とカラー印刷に充実・成長してこられたのは、編集委員皆様のご尽力と貢献以外のなにものでもありませ ん。ニュースレターはチャンプの活動と会員の情報伝達にとって、欠かせないツールだと思います。インターネットの到来で、チャンプのホームページ上でも ニュースレターは閲覧できるようになりましたが、パソコンやスマホを起動しなくても、紙媒体のニュースレターは手元にさえあればいつでも・どこでも読んで いただけます。毎号、編集委員の皆様が創意工夫しながら、内容充実と向上をはかってくれています。この紙面をかりて、チャンプ会員一同に代わり、心から感 謝の意を表しお礼を申し上げます。会員皆様もぜひニュースレターへのご希望や提案を寄せて、編集委員の皆様をご支援下さい。

福島・南相馬におけ る「シェアハウスづくり」支援活動の進展状況について:
昨年11月に小田島章さん(東日本国際大学研究員)のおかげで施行された鹿島区塚合第二仮設住宅における住民アンケート(100世帯の内有効回答数59世 帯95人)の結果、仮設住宅退去後に≪出来れば一緒に住みたい≫と答えた住民が25%いらっしゃる、との連絡を受けました。そこで3/29(火) ~4/01(金)にかけて新井将史さん、手島達夫さん、山本の3人で南相馬に行って、藤島さんと住民並びに南相馬市民活動支援センターの方達などにお会い して来ました(詳細は本号5頁の手島さんの報告参照)。嬉しいニュースは、藤島さんが提出していた「シェアハウスづくり」の陳情書が市議会で3月25日 (金)に採択され、南相馬市長に送付されたことです(但し、まだ何も具体案はなし)。加えて、今回市議会「改革クラブ」の議員4名にお会いできて、「市に は復興資金が潤沢にあるから、長期的な市の成長が実現できる持続可能な住まいの提案を出して下さい」と云われたことです。この2点は、私達支援活動の将来 に大きな突破口を開いてくれたと思います。今後の活動計画を検討し、策定する上でも、大変重要な方向性が示唆されていると思えます。

「世界で最も貧しい 大統領」元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカ氏の言葉:
4月10日(日)Mr. サンデーというテレビ番組で、ムヒカ元大統領(任期2010年3月~2015年2月)の日本講演を聞く機会を得ました。最も印象に残ったのは「最少限の消 費で暮らすこと」「ただ生きるのではなく、私達は自分の生き方を操縦できるのです。だから自分が何をしたら良いか、どうしたら幸せになれるかを考えて下さ い」「私の考えを押し付ける積りは全くありません。ただ私にとっての幸せは、社会奉仕なのです」と云う言葉でした。

次の関東例会は5月28日(土)湘南台チャンプ本部、スピーカーはチャンプ会員永井邦朋さんで「エネルギー事情」についてお話していただきます。関西は6 月17日(金)18;30から京都で開催(8頁「チャンプ例会お知らせ」参照)、翌日は「スケッチ会」もあります。皆様の参加をお待ちしています。

Best wishes,

CHAMP代表  山本儀子
Noriko Yamamoto

第67回チャンプ例会

2016年2月27日(土)12:00~15:00
第67 回チャンプ例会が2月27日(土)12:00から1年ぶりで東京ガス・四谷クラブで開催された。美味しい立食式昼食を楽しんだ後、議事に入った。

● アメリカよもやま話  山本代表(今回はパワー・ポイントを使っての講話)

トランプ現象
今年は4年に1度巡って来るアメリカの大統領選挙の年だが、過去の選挙で見られなかった目新しい現象が起こって、アメリカ社会全体に大きな影響をもたらし ている。その代表的なものが、共和党の候補者の1人、ドナルド・トランプが巻き起こしたいわゆる「トランプ現象」というべき動きである。彼の掲げるスロー ガン”Make America Great Again”(アメリカを再び偉大な国にしよう)は当初は主として白人低所得層から支持されていたが、最近は高学歴者、若者などにも支持が拡がっている。
トランプへの支持が拡大している原因は:
①「変化」をアピールしたオバマ大統領への期待外れ並びに既存勢力&政治家への不満と反動など、低所得層の連邦政府=大きな政府に対する 怒りが顕在化した。
②リーマンショックでアメリカの中流階級の多くが衰退し、貧富の格差が一層広がった。その結果として、中道より極端な意見が受け入れやすくなった。
③シリア難民、イスラム国(IS)など安定した生活を脅かす勢力が世界的に増大し不安を助長している。アメリカ国内には1100万人と言われる数の不法移 民が在住し、テロリストの温床になりかねないとの不安が排他的思想を駆り立てている。
トランプ現象は必ずしもアメリカのみの問題ではないと思う。ヨーロッパ諸国にも移民を締め出し、自国の利害のみを主張する政党が力をつけているし、日本で も国粋主義的言動が受け入れられる傾向が生まれている。

最近のアメリカの住宅市場につ いて
住宅建設及び住宅関連サービスの支出はアメリカのGDPの15~17%を占めている。従って、住宅市場の動向がアメリカの経済に与える影響は非常に大き い。リーマンショック後の景気後退(Great Recession)から回復する最近の住宅市場の大きな傾向をいくつか挙げると:
1 小さいことはSmart=賢く、より環境にやさしく、省エネ・節約志向が高まっている。
2 多世代家族向けの住宅が建てられている;特に現在、25~34才の年齢層間で経済的事情のために親と同居する人口比率が21%(2010年は12%)に増 加。
3 今後の住宅市場を駆動する顧客は、人口の約29%(約9,000万人)を占めるGeneration Y(Y世代)或いはミレニアル世代と呼ばれる現在15~35才の人達だ(1980~2000年生)。シンプルで無駄のない生活・多目的で融通性のあるオー プンプラン・省エネルギー思考がこの世代の特徴である。
スマートでより環境共生的な住宅への潮流は、コンパクト&多世代住宅という現象に加えて、エネルギーの自給自足を実現するゼロ・エネルギー住宅開発を促進 している。全てが大きかった30年前(1980年代)のアメリカとは随分違ったアメリカ生活と庶民の意識変化がみられる。

(第67回例会ではこの後、平山美映さん(発表時、準会員、その後退会)より「生前整理」というテーマでスピーチがあったが、ご本人からスピーチの内容を ニュースレターに掲載するのは遠慮願いたい旨の申出があったので、省略します)

(文責 宮尾)

関西支部3月例会

2016年3月14日(月)18:00~
3 月14日CHAMP関西支部例会は会員の内田さんの経営されているコトコトダイニングで開催されました。
恒例の山本さんのアメリカよもやま話から始まりましたが、今回はプロジェクターを使用した本格的な、レクチャーでした。

話の内容は、アメリカ住宅の需要と供給の変化についてでした。
驚いた事に、私たちが持つアメリカ社会(住宅)の、重厚長大と言うイメージが、どんどん変わりつつあるということでした。

アメリカ住宅の、Small is Smarterと言う思考の変化や、Zero Energy Houseへの潮流などの此れまでのアメリカからは考えられない社会の変化を、たくさんのデータを見せていただきながら、大変興味深く聞かせていただきま した。
そしてその後は野菜や具タップリのおでんに舌鼓を打ちました。
内田さん美味しいお料理有難うございました。
そして山本さん、遠路、パソコンや、プロジェクターをご持参いただき、又貴重資料を見せていただき、有難うございました。
加納さん,長い間支部長ご苦労様でした.

次期支部長は木下さんに決まりました。よろしくお願いします。
次回例会まで、皆さんごきげんよう。    (天藤 記)

CHAMP Newsletter 第70号に寄せて

運営委員長 安斉洋一

ニューズレターが届くといつも楽しみに読んでいます。編集委員の皆様!
ニューズレター作成への御尽力ありがとうございます!編集者の努力によってニューズレターは会員間の率直なコミュニケ―ションの場へと成長しているのでは ないでしょうか。

関西の会員諸氏を含め、チャンプの会員一人ひとりがいろいろな人生を歩まれ、年を重ねてこられております。どの活動の会の場であれ、会員同士が男女を問 わずこれまでの体験を踏まえて、at homeな雰囲気で会話を交わし、活動をともに出来ることは有難いことですね。自分が現在どのような状況に置かれているにせよ、多くの会員が「よりよく生 きて行こう、より一層人生を楽しもう」という意欲をお持ちであることが感じられて嬉しく思います。

人はいろいろな形で他の人のお役に立ちたいと考えることのできる生き物であると思いますが、多くのチャンプ会員は、それぞれ身近なところで人の役に立つ 事を実践されており、これは素晴らしいことだと思います。チャンプが東日本大震災で苦境に立たされた人達を含め、困っている人たちに対してささやかなかた ちであれ、組織として支援して行くことが出来れば、これも意義あることだと思います。

チャンプの創立から18年を経た今日、40代~60代、70代以上の年齢層相互間でどのような関係を築いていったらよいのか、是非皆様の御意見を頂きた いと思います。

わたしの心のオルゴール

高円宮様とのサッカー の想い出   中林由行

私は生来体を動かすことが好きで、学生時代はずっと卓球に専念し、卒業してからテニスを始め、途中で20年ほどサッカーをやり、現在はまたテニスに熱中 している。サッカーは息子二人が小学校のちびっこサッカーチームに入ったのをきっかけに手伝いをするようになり、4級審判(もっとも下級の審判資格)を取 り、親たちのサッカーチームもつくり、楽しむようになった。

1955年、赤坂御所の練習場で の記念撮影。
前列中央に高円宮様と久子妃殿下および3人のお嬢様たちと愛犬。後列左から3人目が筆者。

そのうちにサッカーレフリーの魅力にとりつかれ、子どもは卒業したのに親の方は7年くらいかけて3級、2級と資格をあげ、休日はほとんどレフリーに専念し た。1990年ころはまだ日本リーグという実業団の時代で、たまたま「日産vs読売」の試合でラインズマン(今は副審という)をやった時には、カズやラモ ス選手と一緒にテレビ放映されたこともあった。1992年にはJリーグが発足しサッカーは新しい時代を迎えた。そのころサッカー仲間から高円宮様とチーム をつくるので一緒にやらないかという声がかかり入れてもらうことになった。高円宮憲仁(たかまどのみやのりひと)親王は三笠宮様(100歳でご存命)の三 男で当時は国際交流基金で仕事をしておられた。大変なスポーツマンでサッカー、テニス、スキーなどに堪能で日本サッカー協会の名誉総裁でもあった。サッ カーチームの名称は「TONO(殿)」といい、主としてフットサル(5人制のミニサッカー)の試合に参加し二子玉川にあったサッカー場に宮様もよく出場さ れた。我々が練習場に困っていたところ宮様から「赤坂御所の中でやりましょうか」という驚きの提案があり、ご好意に甘えることになった。あらかじめ氏名を 届け出ておき、当日は入り口でチェックを受けて中に入り、高円宮邸に寄って着替えなどをさせてもらい練習に入る。フィールドは昔馬場だったという草原で、 4隅やゴールに赤いコーンを適当に置いて練習をした。御所に入れると言うので皆喜んで奥さんや子どもを一緒に連れてくる人も多かった。御所では年に2~3 回の練習をしていたが、1996年のある日、練習ゲーム中に私が草ですべってスッテンと仰向けに転び肘を強打してしまい、気がつくと左肘を脱臼していた。 これは大変と宮様が電話をしてくださり御所に救急車が駆けつける騒ぎになってしまった。宮様付き添いですぐ近くの慶応病院に運ばれ直ちにレントゲンを撮り 診察を受けた。教授が出てきて宮様と私を前にレントゲン写真を見せながら説明を始めたが、宮様に向かってその説明がていねいで長いこと!!患者の私は痛さ に耐えかねて冷や汗びっしょりだったが文句も言えないという状況だった。その後やっと腕を引っ張って肘をはめてもらい一件落着、大事にはいたらなかった。 しかしその事件のおかげで御所内での練習は以後禁止となってしまい宮様にも仲間たちにも申し訳ないことをしてしまった。御所内の練習から転倒事件までに宮 様が示されたご厚情は私にとって一生忘れられないものになった。

2002年11月、カナダ大使館内のコートでスカッシュの練習をされていた宮様は「心室細動」による心不全で倒れ、病院に運ばれるも心肺停止の状態でそ のまま逝去された(47歳)。あんなにお元気だった宮様が・・・とそのニュースを聞いた私たちは呆然とせざるを得なかった。気さくな性格で誰からも好か れ、日本のスポーツ界のシンボルだった宮様を失ったことは本当に残念なことであった。

余談になるが、この件から心室細動への対応が国でも大きな問題となり2004年にやっと一般の人が「自動体外式除細動器(AED)」を使うことが認めら れた。現在はいろんな所にAEDが置かれるようになった。今の時代だったら宮様は助かっていたかもしれないのである。先日私は、意識不明になった人を AEDを使ってどのようにして助けるか、という救命救急講習を受けたがそれをやりながら宮様のことが思いだされてならなかった。

各グループの活動報告(50音順)

●健康と栄養の会

青山墓地のお花見・名士の墓所巡りと根津美術館見学に参加し て 畑京子

゙今春の桜は寒暖の差が激しかった冬の影響でしょうか、例年より遅く、満開までには、もう一歩。丁度、咲き始めの可愛い姿を見ることができました。冬が終 わり、芽吹いてくる先がけの桜は、春を待ちこがれる希望に溢れているように感じられます。今回の参加者は少人数でしたが、永井さんの懇切丁寧に準備された 解説に、一同、感心、
頷き、聞き入りました。
まず、乃木希典氏から、御木本幸吉氏、沖牙太郎氏、大久保利通氏、石井光次郎氏、後藤新兵氏、
森永太一郎氏、廣瀬武夫氏、長岡半太郎氏、北里柴三郎氏、秋山好吉氏の墓所を巡り、明治の歴史をおぼろげながら思いだしたり、身近に感じられるミキモト パールの創設にかかわる物語、参加者のT氏の会社創業者沖牙太郎氏の話、子供の頃、皆がおやつにした森永キャラメル、シャンソンの石井好子さん、先日の ノーベル賞受賞者、物理学者大村智さんのことなど、話は多岐にわたり、和やかで楽しいひと時でした。
近いにもかかわらず、初めて根津美術館を訪れました。アプローチは竹林を右に見ながら、これから、日本の美へ踏み込むという緊張感と、自国を継承する心構 えを忘れてはならない思いで
入り口に向かいました。まず、目に入るのは日本庭園の美しい緑の広がり、感嘆の声が上がります。今日のコレクション展は「ほとけの教え、とこしえに。」仏 教絵画名品展でした。
釈迦から阿弥陀、如来、菩薩まで、貴重な品々を見ることができました。旧竹田宮家の雛飾り展示は、お姫様が使う本物の家具やお道具を全て小さくした素晴ら しいもので、目を見張りました。
宮家のような高価ではありませんが、実家には、このようなお雛様があり、幼少の頃、三月三日が楽しみでした。
約一万歩のお散歩で、お腹もすきました。青山倶楽部で美味しいお料理、お酒をいただき、
それぞれの思い出話に花が咲きました。
永井さん、お疲れ様でした。充分、堪能し帰路に着きました。ありがとうございました。

●社会貢献ボランティアの会

南相馬シェアハウス プロジェクトの現状 手島達夫

相馬馬追祭りで訪問してから1年9か月が過ぎ、仮設住宅に避難した人たちは今、あの仮設住宅から次の住まいに移動することを迫られています。そんな中、ご 自身避難者で鹿島区塚合第二仮設住宅自治会会長であり詩人でもある藤島さんが、昨年CHAMP例会後のボランティア会でシェアハウスの進行状況を説明して くれました。新井ミリアムさんの提案で、仮設住宅と集会所の活用が検討対象になりましたが、残念ながらその後の進展は思わしくなく、一向に実現性が見えな いように感じられ、心配していました。
山本儀子代表のご提案もあり、再度実情を聞き・見に行くことが第一と3月29日(火)より4月1日(金)まで3泊4日で南相馬の原ノ町まで行きましたので 皆様に訪問の概要を報告いたします。山本代表・手島は29日から新井将史さんは30日から参加しました。

1) 3月 29日 南相馬市への「共生型復興住宅(シェアハウス)に関する」請願が昨年12月出され(CHAMPの皆さんの署名も追加され)、3月25日に採択されました。 同時に仮設住宅を建設した県は、撤去する仮設住宅を無償で自治体や民間団体に譲渡することを発表し、仮設建物を活用して「共生型復興住宅(シェアハウ ス)」にする案がやっと浮上するも、具体的行動案に至らず。。
第1日目は、あのお祭りの時に宿泊した集会所(原ノ町牛越仮設住宅)を再確認、藤島さんが住んでいる鹿島区仮設住宅で、集会所とお住まいの住戸を見学・採 寸(単身者用の最小住宅は6坪でご夫婦用は9坪)、集会所は32坪で、100戸に1か所程度設置されている。同時にここに併設されたグループホーム「なご みの館」も調査。「なごみの館」は閉館されていたが、3坪の部屋が9室あり、入浴や台所、集会室がある一般的なグループホームとして設置され現在は空家に なっている。

2) 3月30日 午後1時半より相馬市市役所で市議会議員(民進党)(改革クラブ)の竹野光雄氏、小川尚一氏、鈴木貞正氏、田中京子氏と懇談しました。CHAMPの活動内 容などを説明しながら、今回提案して、支援を仰ぎたいシェアハウスのことを説明しました。約1時間半の話し合いと情報交換から見えてきたことは以下の通り です。
〇仮設住宅はもともと2年間の耐久性能しかなく、松杭に支えられているだけで基礎を造り替えないと定住できない。解体し、選別して移動し、再築すると新築 以上のコストがかかるであろう。
〇仮設住宅の敷地は農地から借り上げられているが、返還せねばならない。20㎞圏外の避難者住宅は来年の3月撤去予定で、20㎞圏内は更に延期される。い ずれも強制撤去を強いられることはない。
〇南相馬は原発事故以前の状況には戻せない。「新しい南相馬をつくる」ことが今後の課題である。復興資金は十分にある。南相馬市の将来計画に合わせたもの を提案してほしい。避難者だけでなく、子育て母子家庭、独居老人なども対象にして検討範囲に含め、持続可能なものとしたい。
〇都会のような若者のシェアハウスと異なり、高齢者が中心で、その人たちが自立し、共生できるのか?管理者のいるグループホームとどのように違うのか?な どを明確にする必要がある。
〇どのような「共生型復興住宅(シェアハウス)」で、入居希望者がどの程度いて、その人たちの実情を示す具体的な内容とデータが必要である。
この懇談の後、話題になった避難地区の既存幼稚園、小学校を見学。牛河内応急仮設住宅も見学した。

3) 3月31日 午後1時より「みんなで考えよう~これからの生活」を参観(於:原ノ町牛越仮設住宅集会所)。案内状配布が間違って配られ、前日に配布されたこともあっ て、参加人数は3名の住民(女性)と一人の若い僧侶でしたが、「南相馬市民活動サポートセンター」の女性コーディネーターのリードで、現状の良いところ。 今困っていること、将来こうなりたい・、なりたくないこと等が聞き出された。共同通信社福島支社記者と精神科医師相馬先生も同席参加。
最も強く印象に残った言葉は
〇不便でもやっぱり我が家のある小高に戻りたい。
〇病院へ行ける便利な原ノ町がいい。
〇地元同慶寺の田中徳雲さんの発言:避難先は大きな農家で、8家族10人シェアハウスを体験。役割分担は自然に決まった。一人で生活するのは大変→皆で住 むと強くなれ、元気になる・・・食べ物やエネルギーは自給をめざし、2~3反のお米ならお年寄りでもできるなど。

会合後のお茶の時間に相馬医師から、一時も早く実現してほしいとのお話があり、その理由は薬漬けの老人が多く、27種類もの薬を飲んでいる人もいて、戸建 て住宅や集合住宅では孤立してしまう。患者の実態を証言したいとのお話は衝撃でした。
一昨年の旅行の時に我々を案内してくれた谷澤さんも稲村さんも自宅を開放して「シェアハウス」にすることに興味を示されました。またまた、沢山の情報を得 てきました。

●山の会

4 月10日の「飯山白山」に参加して  山郷邦夫

登山の当日は、気温は暖かく、時々日が射す薄曇りで、まあまあの良い天候になりました、薄着になって登り始めると背中が汗ばむ程で、かえって晴天で無く良 かったと思いました。

本厚木からバスに乗車して「広沢寺温泉入口」で下車、桜や桃の花が満開の広場で準備体操などゆっくりと行い、参加者はA~Dの4班分けになって、10時 20分頃登山開始しました。
鹿除け金網の扉を開けて、なだらかな山道を歩いて行くと鈍った体が徐々に覚醒してゆき、10時40分頃「巡礼峠」に到着、この道は「順礼の道・関東ふれあ いの道」になっている為か、この峠には地蔵座像が待っていました、皆さんここまでは余裕があって1回目の小休止でした、実はここからが登山の本番で、標高 284mの低山とは言え、頂上迄の尾根道は予想以上のきついアップダウンが待ち構えておりました。
ここから、最初は木段の登りで、じきに美しい雑木林の登り下りのある尾根道となりました、そしてクサリの手摺が設置された急勾配の木段をひたすら登ると、 11時40分頃「物見峠」に到着しました、ここは東側が開けて、厚木方面から相模平野が一望でき素晴らしい眺めでした。
12時頃に「むじな峠」を経て、最後の急勾配を登りきると、待望の白山山頂に到着でした、私は最後のD班でしたので、到着したのは12時30分頃でした。
山頂は東側が相模平野、南側は江ノ島や大磯方面が遠望できて、展望台に上がると一層視界が開け、満開の桜とともに素晴らしい眺めでした(上の写真)。
昼食は木村勝規さんの手配で暖かい味噌汁が配られ、持参のおにぎりと相性良く疲れた体にピッタリで非常においしくいただきました。

山頂で集合写真を撮影した後、13時頃「女坂」の急坂を下山開始しました、中林由行さんにご教示頂いた「まむし草」や「シャガ」の群生を見ながら、飯山 観音(長谷寺)の裏側に到着、鹿除け金網の扉を開けて境内に入ったのが13時45分頃でした。

境内で無事到着を確認して、飯山温泉「ふるさとの宿」に上がって、露天風呂付温泉で汗を流し、2階の座敷でゆっくり休みました、特製の豆腐とコロッケの 肴で風呂上りのビールは格別の美味しさでした、心身ともにリラックスして心地よい気分でした、席上「山の会」の実績リストが配られましたが、今回が30回 目ということで、これからも継続していくことが願われます。

初参加の感想としては、木村勝規さんはじめ幹事の方々の計画が大変良かったと感じました。
「飯山白山」は低山でも登り甲斐が有り、時間的にもほどよい山行でした、季節も良く満開の桜をはじめその他沢山の花々を鑑賞出来て楽しむ事ができました。

参加者の感想メールを読みましたが、多くの皆様が満足している様子です。私も同感で満足でした。

チャンプ例会(東京・関西)のお知らせ

第68回チャンプ例会

● 日 時: 2016年5月28日(土)12:00~15:00
申込期限 5月21日(土)
● 会 場: 湘南台チャンプハウス 12階ラウンジ 電話:0466-42- 0023
● 会 費: ¥1000
● プログラム: 昼食 11:30~12:45 場所は「海ふね」(らうらうじ湘 南台2階)
(昼食メニューは次頁申込書記載の3品目からお選びください。
全て¥1000です。現地でお支払いください))
・アメリカよもやま話  山本代表
・会員スピーチ「最近のエネルギー事情」永井邦朋さん

2016年6月 チャンプ関西支部例会・懇親会

● 日 時: 2016年6月17日(金) 18:30より
申込み期限:6月10日(金)
● 会 費: ¥6000(+α飲み代調整)
● 会 場: 京料理 濱登久(はまとく)ハートンホテル京都店
京都市中京区東洞院通御池上ル船屋町405 ハートンホテル2F
TEL: 075-222-2801
● プログラム: 「アメリカよもやま話」山本代表
その他

ニュースレターの節目となる70号を迎えての編集後記

2002年の年末に山本代表から古川さんと2人でニュースレターの編集を引き継いだ。担当して最初のNo.17 (2003年1月発行)を眺めると、本文7ページ建てで、すべてモノクロ印刷、写真はなし、とまことに簡素な出来栄えである。その後、徐々にページ数も増 え、カラー写真も挿入されるようになり、チャンプの会報としての形を整えていった。
チャンプの活動は、①全員を対象にした例会、納涼会、忘年会など、②同好の士で組織、運営されるグループ活動が主体となるが、いろいろな事情でこのような 集まりに出られない方も少なからずおられる。その方たちも含めて、すべてのメンバーのための情報提供の場として、また会員の意見や体験発表の手段として、 このニュースレターをお役に立てたいー私が編集担当者として一貫して心がけてきた思いであり、これからもこれを持ち続けて行きたい。
良きにつけ、悪しきにつけ、会員からフィードバックをいただくことが一番有難い。形式を問わずご意見をお寄せいただければ幸いである。(宮尾賢)

70号ということは17年半に渡って毎年きちんと4号ずつ発行してきたということでしょう。私は近年編集委員になったので以前のことは良く分かりませんが 先輩諸氏のご努力の賜物と思います。チャンプの連帯の基盤となっているのがニューズレター(以下NL)であることは間違いありません。実際の活動に参加し ていなくてもNLを読むことで共通の意識を育てることができているのだと思います。しかも紙媒体であることが大きな特徴です。今の時代ですからネット媒体 にしたらいいのではないかという考えももちろんあります。ネットでの配信は手軽で早いのですが印刷物として郵送されてきたNLの存在感や発信力と比べてみ ると何か頼りない感じがします。それは紙媒体で育った世代の抵抗反応だといわれればそれまでですが・・・。今後NLの形態も変わってゆくものと思います が、大事なのは内容でしょう。人の心と心を繋いでゆく、人間味あふれる、手作り感のあるNLであってほしいと思います。皆様の積極的な参画をお願いしま す。
(中林由行記)

ニュースレター70号へ、20年近くの諸先輩のご苦労は大変だったと思います。私はチャンプには早くから参加させていただきましたが編集は一昨年からで す。趣味は下手な写真と古くからのパソコンマニア、仕事でのプレゼン作りではずいぶん役立ちました。こんな事でニュースレター作りにお手伝いできることは 幸いです。出だしは企業人となった1980年代、それまで個人保有の不可能なコンピューターがパソコンで身近なものとなり、いまはウェラブルなスマホが日 常生活で手放せないものとなってきました。この優れものは印刷物を不要な社会を作りつつあり、私の属しているアルミ協会や技術士会でも機関紙をネットで配 信するだけにしようとしています。チャンプもHPでニュースレターがごらんにいただけますがいずれこれが主流となり、皆様の日々の活動もプランから実行ま で随時調整し合い、伝えられるようになると思います。つぎの10年、ニュースレターはどんな発展をさせればよいか、さらに考えて行ければと思っています。
(中山孝太郎)